鳥取県の米子空港では、境線の米子空港駅が隣接していますが、米子空港の到着ロビーにある案内所にて、境港、米子、松江までの乗車券を販売しています。
発売は2017年からと比較的新しく、新規発売の常備軟券としてはおそらく一番新しい部類になるのではないでしょうか。
米子空港から770円が松江(リムジンバス1200円)、米子まで240円(リムジンバス640円)、境港まで190円(リムジンバスなし)と、並行するリムジンバスよりも安いのですが、いかんせん航空機と接続しているわけではなく、本数も1時間に一本程度と短いので、バスのほうがよく利用されていると思います。
常備軟券ということで当然ながらきっぷ趣味の方の購入も多く、自分も松江までの実使用向け770円きっぷ購入のついでに米子と境港も購入しています。
3枚とも購入すると台紙がついてきます。完全にきっぷ趣味者向け設備ですね(笑)
また、常備軟券では珍しくクレジットカードでの購入が可能です。もっともクレカで買ってもC制マークはつきませんが・・・
そんな米子空港駅の常備軟券ですが、2025/07/31で案内所での発売を終了することになりました。自分は羽田で飛行機乗る前に米子空港のサイトで松江駅へのリムジンバスの時刻と運賃見ようとしたら、終了告知が出ていることを発見。
あわててバス経由からJR経由に変更するとともに、米子空港到着後に案内所で購入しています。
ちなみに米子空港から松江駅までのリムジンバスの運賃は1200円。一方、米子空港から境港、米子、松江までの各駅の運賃の合計も1200円。なぜか一致しました(笑)
鬼太郎とカニとヒコーキ
米子空港は現在は国内線は東京羽田便のみ運行。ターミナルビルはこじんまりとしており、ボーディングブリッジも2本しかありません。
正式名称が「美保飛行場」ですが、こちらはどちらかというと航空自衛隊の「美保基地」のイメージが強いでしょうか。自衛隊と民間航空が共用している官民共用の空港です。管制は自衛隊が行っています。
愛称が「米子鬼太郎空港」。鬼太郎はもちろん「ゲゲゲの鬼太郎」から。「鳥取砂丘コナン空港」とともに鳥取県への空の玄関口であるとともに、米子鬼太郎空港は松江、出雲にも近い位置にあります。
当然のことながら空港のあちこちに鬼太郎の人形やトリックアートが。そして米子が誇る?山が中国地方最高峰の山、大山です。
屋上のデッキに出ると駐機中の飛行機が。
米子空港は国内線はANAの羽田便のみとなっています。以前はいろいろな方向に飛んでおり、また2015年ごろはスカイマークが沖縄や新千歳まで飛ばしていましたが、現在は羽田便のみです。
機材A321がメインでB737やB787など、ローカル線で使われる機材が主に使用されます。
さて、リムジンバスじゃなくてJR利用だと時間が空くので、空港のレストランで夕食。とはいってもこんな地方空港で開いてる店は2店舗しかなく、そのうちの一つの丼やラーメンがメインのまるはち屋へ。
紅ズワイガニらぁ麺トリプル(2700円也)を注文。すると見るからにベニズワイガニが山積みされたラーメンが登場(笑)
カニを食べるとき同様、トングと箸でもくもくとカニの身を取り出していきますが、その間にラーメンが伸びていることに気づき、慌ててラーメンを食べます(笑)
ラーメンの出汁はカニのみというかなり好き嫌いを選びそうな出汁、当然のことながらどっぷりカニの風味が入りまさに「カニラーメン」。麺も悪くないけど、やはりというか大量の蟹と格闘してたら伸びてしまい、ちょっと食べ方を考えないといけないな、と反省。
ここにKSG(400円)なるものが登場。KSGとは「カニ専用ごはん」の略だそうですが、なぜそう呼ばれるのかはわかりません。ごはんと海苔にカニみそが載っています。
KSGにラーメンの汁と先ほど一生懸命剥いたカニ身を入れてカニ雑炊に。カニみそとあわせてまさにカニ一色となった雑炊です。あっという間に完食。
お値段はそこそこしますが、うずたかく積まれたカニの殻をみて満足です。
列車の時間が迫ったので米子空港駅へ。到着ロビーから駅まで約300m、5分ほど。
途中道路を横切るため歩道橋に上がる必要がありますが、エレベータ付きなので荷物持っても安心。無人駅ですが自動券売機が設置されています。
ほどなく米子行きが到着、キハ126の2連です。べっとりまとわりつく熱帯夜の熱気から、クーラーの効いた車内に入ると、ちょっとほっとしました。そういえば米子空港駅の愛称は「べとべとさん駅」だったな・・・
真夏の夜の湿気は正直きついものがあります。
コメント