新潟~酒田間を結ぶ観光列車「海里」のうち、2号車のセミコンパートメント車は「海里 コンパートメント」として別列車で販売されています。今回はこの「海里 コンパートメント」の指定席券です。
同じコンパートメントを持つ「リゾートしらかみ」ではマルス上ではリクライニングシートとセミコンパートメントを同一列車とする代わりに、フロア指定で「B室」と指定する必要があります。
一方で「海里」のセミコンパートメントは「海里 コンパートメント」と別列車になっています。
どちらがいいかは一長一短ありますが、利用する側にとっては列車名を分けてくれたほうが便利なのではないでしょうか。
特にえきねっとで「リゾートしらかみ」を事前予約する場合、海側のA席を指定することが多いですが、リクライニングでなくセミコンパートメントのA席を引いてしまうこともあり、ちょっとした悲劇です。
一方列車名が分かれるとこういう問題は起きませんが、今度は「海里 コンパートメント」という列車名を検索することが難しく(あるいは見つけても通常の「海里」に流れてしまう)、リクライニングは満席なのにコンパートメントはガラガラなんてことが起きがちではあります。
この日もコンパートメントは空席が残っていました。
工場じゃないよ、倉庫だよ。
(11/2の記事の続き)
余目の中華そば屋「中華そば八千代」を出て町の温泉「町湯」へ。
途中で工場?なんだか古びた建物が街の真ん中にデンと。正面に回って看板を見ると「倉庫」・・・なるほど。倉庫というと国指定史跡となったお隣酒田の「山居倉庫」が有名ですが、ここも風雪に耐えた味のある建物のように見えます。
町湯でひと風呂浴び、帰り「海里」の時間が近づいてきたので駅へ。
列車を待つ間、列車が来なくなった陸羽西線の線路を見ますが草ぼうぼうに茂っており、まるで廃線跡のよう。いちおう2024年度中に復活ということは来年3月の復活のようですが、そのままずるずるバス代行が続いたりして。
・・・そんな物騒なこと考えてたら、新潟行き「海里」が入線です。
2号車のセミコンパートメントは、かつてのB寝台を彷彿とさせる側廊下式。廊下がスポットライト中心の照明でかなりシックな色合いで好感度高し。
セミコンパートメントの定員は4名。大型のテーブルがあります。また、テーブルにもクリスタルガラスの照明。そしてコンセントも設置。1号車のリクライニングシートにはコンセントなかったので、ちょっぴりお得?
1号車は運転台後ろにコンセントが設置ですが、無言のコンセント占有争いが勃発しており、自由に使えるとは言い難いです。。。
リゾートしらかみ同様、セミコンパートメントは座席を引き出してフルフラットにすることも可能。このあたりはJR東日本のリゾート列車の十八番といったところか。
夕陽が見られる列車
さて、この列車ですが、新潟に着くころは真っ暗のはず。ということはどこかで日没を迎えるわけでして・・・
桑川駅停車は16:56着、17:21発。そして、日の入りは17:07。ばっちり桑川で日の入りが見られるじゃん、と期待大です。。。。なんですが、
なにやら夕日の方向に雲が見えるんですが・・・
あつみ温泉~府屋~桑川と日本海側を進みますが、行きは日本海の景色に見とれてたのに帰りは太陽と雲の動きに一喜一憂。ほとんど日が傾いた16:56、定刻に桑川駅に到着。一目散にサンセットブリッジを渡って展望台へ。
結果は如何に・・・?
微妙過ぎる・・・
雲に囲まれたものの、かろうじて日没を拝むことはできました。
ただ、周りが雲なので日没を過ぎると急速にあたりが暗くなってきます。海を見ていた人も道の駅に引き上げていきました。
店の中に入り、海里停車限定のソフトクリームを購入。400円也。ソフトクリームにもずくクッキーと焼き芋のベーストを載せたもの、黒く見えるのは醤油というなかなかに攻めた逸品。
焼き芋のペーストがマロンみたいな食感で、しょうゆとよく合うのは意外。
ソフトクリーム食べたあとは列車に戻ります。
かなり暗くなって桑川駅を発車。
これから先は夜間走行なので景色はちょっと期待できません。
そこで「海里」のお弁当です。
海里の売店では弁当は販売しておらず、この弁当事前にうけとりっぷで乗車5日前までに予約が必要。自分は乗車5日前の23時に予約と割とギリギリのタイミングで購入しました。しかし個人的には5日は遠すぎ、3日前ぐらいまでがありがたいかな。
予約した弁当は車内の売店で予約番号を告げて引き取ります。
しんじょうやカレイ、鮭にいくらのしょうゆ漬け、そしてごはんは魚沼コシヒカリと主に新潟県産の食材を使って上品に仕上げています。味は比較的薄味ですが素材がいいのか醤油とか別途必要ありませんでした。
ただ、値段2700円はちょっと高いかな?2000円ぐらいだと間違いなくリピートすると思うのですが。
暗闇の中羽越本線を疾走し、新発田を過ぎると白新線に。流石に白新線内は駅にも人が多く、すれ違う電車にもたくさんの乗客が乗っており、都会に戻ってきた実感を感じます。
終点新潟に到着。単純に「秋の乗り放題パス」で余目往復しただけなのですが、充実感で一杯でした。
とはいっても普通運賃だと新潟から余目往復で5280円。それなりにかかるので、やはりフリーきっぷの威力は大きいなと。
(11/6の記事に続く)
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