特急「きらめき291号」指定券(福岡・大分DC&オフろう!きっぷ)

特急「きらめき291号」指定券

臨時特急「きらめき291号」の指定券です。福岡・大分DC&オフろう!きっぷの指定券としてとっています。
通常、「きらめき」の運転区間は博多~小倉・門司港間ですが、この列車は中津始発となり、主に土休日に運行されます。

JR九州では、かつて小倉~博多間は1時間に特急3本を運転する高頻度運転を行っていましたが、流石に過剰だったが3本のうち、博多~大分の「ソニック」を残して残り1本の博多~小倉間特急「きらめき」は2018年に朝夕の通勤通学時間帯を除き廃止されました。

しかし、地方からの土休日の福岡への需要はかなり高いようで、土休日の午前中に博多行き「きらめき291号」が中津始発で運行されるようになりました。
この列車、元をただすと2014年に小倉発博多行き特急「きらめき7号」を柳ヶ浦駅始発にした「官兵衛きらめき7号」に遡ります。
このときは大河ドラマタイアップのための列車としての側面もあったのですが、好評のため2014年以降も継続され、2016年まで運行。その後も週末を中心に中津始発の「きらめき97号」として運行していました。
現在は主に土休日午前の博多方面「ソニック」の混雑緩和のための側面が強く、北九州地区から週末の福岡へのお上り列車として活用されているようです。

時刻表にない列車?

中津駅

中津駅。「きらめき291号」が入線したところ。4番ホームに特急列車が入るのは珍しく、このアングルでの撮影は通常「きらめき291号」のみ。(他の特急の始発列車は1番ホーム使用)

中津駅に向かうとちょうど中津駅に「きらめき291号」が入線するところでした。
通常特急は2番、3番乗り場に発着ですが、この「きらめき291号」は4番線発着。このため、外から入線するところがじっくり見られます。

さて、この「きらめき291号」ですが、臨時列車の扱いで2024年2月に初登場。毎月JR九州のプレスリリースで週末運転になっています。
プレスリリースは5月まで続きますが、6月はなし。次にプレスリリースが出たのは7月運転分。時刻表の臨時列車紹介には6月の運転はしっかり省かれていました。

あれ?6月の運転はないの?

?と思いつつ指定席券売機で列車を調べると6月もしっかり土休日運転で「きらめき291号」の設定が。単にプレスリリースにないので時刻表にも載せてなかっただけでした。JR九州はたまに出発直前に臨時列車を仕立てることがあり、時刻表掲載に間に合わないことが多々あります。今回もそのパターンだったようです。
今回はプレスリリースからも消えていたのでますます混乱していました。

中津駅の名物と言えば唐揚げ・・・ではなく斜行エレベータ。

斜行エレベータ

初見はびっくりする斜行エレベータ。通常のエレベータを設置するスペースがないからなのでしょうか。

通常、階段にエスカレーターが併設されることが多いですがここではその階段の斜面を上がっていくエレベータになっています。
九州では中津のほか佐賀駅にもあったはず。階段が広めかつ、垂直にエスカレータを設置できないところに置かれているようです。中津駅の斜行エレベータは確か2008年共用開始なので既に15年以上経過していますが、やっぱり垂直型に比べるとこちらのタイプは少ないようです。

ホームに上がると行き先案内に特急2本。

行き先案内。

行き先案内。ソニック14号の5分後にきらめき291号が発車します。ソニックが偶数なのに、きらめきが奇数なのに注目。

博多行き特急が2本立て続けに発車。ソニック14号はもちろん大分から来る列車。そしてきらめき291号は中津始発です。ちなみに早朝には中津発博多行きソニック202号という列車もあります。同じ運転区間なのに、きらめきは奇数号、ソニックは偶数号という不思議な状態に。

ソニックときらめき

中津駅で並ぶソニックときらめき。ソニック14号はほぼ満席で出発していきました。きらめき291号はこのソニック14号の混雑緩和の目的もあります。

9時30分に入線したソニック14号はほぼ満席。これから行橋小倉とどんどん増えていくでしょう。
一方中津始発の「きらめき291号」はガラガラ。6両編成でグリーン車1両、指定席1両自由席4両の自由席主体の編成で、指定席は数人。自由席もガラガラ。
ただし、今日は「きらめき291号」の指定席は満席とのこと。

きらめき、博多

「きらめき」博多の方向幕。
大分県内で「きらめき」はこの列車のみとなります。

ガラガラで出発。日豊本線内の途中停車駅は、宇島、行橋、下曽根。
各駅それぞれ乗ってきて、小倉到着時には指定席は半分以上の乗りに。そして自由席は3割程度の乗りに。

小倉で大量に乗車。自由席はまだまだ余裕ですが、指定席はほぼ全席が埋まってしまいました。九州の特急は自由席が多いので、指定席満席でも自由席がガラガラなことが多く。この列車でも当てはまることに。
流石に小倉では真ん中の3、4号車あたりは窓側席はほとんど埋まったようです。

小倉で方向転換。
小倉からの停車駅がやや変則的で博多までの停車駅は、戸畑、黒崎、折尾、赤間。
赤間停車の特急で赤間~博多ノンストップなのはこの「きらめき291号」のみです。

ついでに「きらめき」で福間駅を通過する列車もこの「きらめき291号」のみです。

このため車内では盛んに福間、香椎通過であることを示す誤乗防止の案内がしきりに行われていました。

なおこの列車、自動放送での案内ですが、列車名が対応していません。
なので、案内が

「ご案内します。この列車は、次は折尾、折尾です。」

This train is the next stop is ORIO.

なんか日本語も英語も変な形に。音声合成あるあるですね。

博多駅到着

博多駅到着、やはり福岡市の吸引力は他の九州の都市とはけた違いに大きいです。

赤間発車すると博多までノンストップ。自由席も窓側がほぼ埋まるほどの入りで、もしこれを「ソニック14号」で賄ってたら混雑で遅延必至なだけに、この臨時列車の設定はうまく客のニーズをくみ取ったといえそうです。指定席満席は困りものですが。

博多駅到着は11:10。
福岡の各施設が次々とオープンする時間帯で、これも休日は福岡市内に遊びにいくという人達にはぴったりの列車ではないでしょうか。

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