特急「銀河(山陰)クシェット」特急券(株主優待)

WESTEXPRESS銀河・クシェット

以前も紹介した「WEST EXPRESS 銀河」ですが、前回乗車時はツアー専用でしたが、7月から8月は一部を除いて通常の指定席、グリーン車として通常のみどりの窓口や、e5489で販売するようになりました。
前回分の記事はこちら。

特急「銀河(山陰)」乗車票・指定券
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というわけでまたもや「WEST EXPRESS 銀河」です。
前回は松江から乗車しましたが、今回は京都から乗車です。
今回は、「クシェット」を選択しました。ゴロンと横になれるいわゆるサンライズの「ノビノビ座席」に近いシートです。
券面は、リクライニングシートと区別をつけるためか列車名に「クシェット」の文字が入っています。

なお、e5489やみどりの窓口では個室以外の普通席、グリーン席は株主優待が適用でき、今回の「クシェット」も横にはなれるものの寝台ではなく普通席扱いのため株主優待の対象となり、特急料金が半額となります。
1740円で横になれるのは流石に安い。
きっぷの券面は列車名に「クシェット」が入るのは、同じ指定席のリクライニングシートと区別をつけるためでしょう。

クシェット

クシェットは往年の開放型B寝台を彷彿とさせる構成。C席は上段となります。

クシェットは往年の開放型B寝台に近い4人の部屋にモケットを張ったベッドが上下2つずつ。
ただ、天井が低いため、下段が低めに設定され、あまり昼間の座席利用は想定していません。もっともサンライズの「ノビノビ座席」は、ずらっと横に並ぶため、ほとんど「寝る」のみですが、こちらはかなりゆったりしています。

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カーテン等はないためプライバシーは皆無。あくまでも「クシェット」(簡易寝台)なんだなあ、と。
ただし、モケットは意外と柔らかく、カーペットがカチカチのサンライズ「ノビノビ座席」に比べるとかなり寝やすいです。
現代の夜行列車らしく、コンセント標準装備。WiFiも標準装備。あと小物入れがありますが、スマホとかを入れるのを想定しているようです。
あとは毛布と枕カバーが置かれていました。枕カバーは自分の小型リュックをタオルでくるんで枕カバーでくるめば即席の枕の出来上がり。このあたりはサンライズのびのび座席の乗車経験を生かしています。

京都駅31番線発車。

京都駅31番線

WEST EXPRESS銀河は通常嵯峨野線(山陰線)ホームである31番線から発車。31番線の頭端式ホームにはWESTEXPRESS銀河のパネルが置かれていました。
そういやWEST EXPRESS 銀河はどの列車も始発は京都駅ですね。

WEST EXPRESS銀河は、京都駅31番ホーム始発。通常、大阪方面の長距離列車は6番/7番ホームが多いのですが、この列車は「はるか」が発着する30番ホームの隣の31番ホーム発と異例の扱いになっています。
31番線に向かうと、早速WEST EXPRESS銀河ののぼりやパネルが。

発車を待つ「WEST EXPRESS銀河」

発車を待つ「WEST EXPESS銀河」ダークブルーだといかにも夜行列車のイメージが。

2か月前にも乗った117系7000番台車。
もう登場から3年が経過しますが相変わらずの注目度です。

京都を発車。しばらくは「はるか」と同じルートをたどり、向日町手前で線路を渡って新快速が走る外側線に入ります。
4号車のフリースペース「遊星」でくつろいでいると早速車内改札が。
スタンパーは「WEST EXPRESS銀河」専用のもので、あわせて乗車証明書が配られました。
大阪車掌区のもので、6種類のうち1種類が封入されているのですが、開けてみるとなんと前回と同じ。まさか1/6の確率を引くとは。。。Oh,No…

遊星の車内

遊星の車内。車内は比較的のんびりムード、やはりグリーン個室やグリーン席の人はあまり来ないようで、主にリクライニングやクシェットの人のたまり場に。

なお、「WEST EXPRESS銀河」では車内販売は一切なく、自動販売機の類も一切ありません。そもそもコンセプトが低価格で気軽に鉄道の旅を楽しめる列車として設計されており、豪華一辺倒とは一線を画しています。
また長時間停車の駅を設定し、地元の協力を得ることで満足度の向上を図るスタイルです。この思想は「36ぷらす3」にも見られます。(こっちはやや豪華路線ですが。)

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このため、フリースペース「遊星」も、何か特別な豪華設備があるわけではなく、テーブルや椅子があるのみです。もっとも山陰の名産品が置かれていたり、VRゴーグルで洞窟体験できたりと、無人ながら「らしさ」は十分出ていると思います。
他記事で「人的サービスが少ない」とか「殺風景だ」という話も聞きますが、個人的には「そういういたせりつくせりな列車じゃないんだぞ」と思いますね。

ぐっすり眠れるのはやっぱりクシェット

新大阪、大阪でも多少停車し、そこで飲み物を買ってクシェットでベッドメーキング。
前回はなかなか寝付けませんでしたが、今回は昼間かなり歩いて疲労がたまっていたのか、あっという間に夢の中へ。もしかすると横になれる「クシェット」と相性が良かったのかもしれません。

気が付けば生山。
おもてなし駅として長時間停車が設定されています。
駅では名産品などを販売、また目覚めのコーヒーがふるまわれ、ここですっきりしました。
「やくも2号」を見送って発車です。

しばらくはクシェットの反対側の車窓に渓谷が続きますが、伯耆大山の手前で中国地方の最高峰「大山」の案内が。
ただ、自分のクシェットの5C席はほとんど外の景色は見えません(悲)

次のおもてなし駅は安来。ここではホームで安来節・・・というよりどじょうすくいが披露されます。安来節の知名度は全国的にも高いはずですが、意外と見たことないという人がほとんどで軽く驚き。
安来を出ると、中海が進行方向右側に見えてきます。このあたりだとクシェットにいてもつまらないので、ほぼフリースペースでぼーっと景色をみていました。

前回乗車時は駅に着くたびにあっちこっちウロウロしてましたが、流石に2度目となると慣れたもので、あまり動かずにのんびりと夜行列車の旅を楽しむこととなりました。

松江駅到着

松江駅に到着。今回は用事があったためここで下車することに。
実はここから玉造温泉の宍道湖沿いの区間が景色のハイライトではあるんですけどね。。。

松江駅に定刻に到着。
きっぷ自体は玉造温泉まで購入していますが、所用があるため松江で下車。
宍道湖沿いを「WEST EXPRESS銀河」で見たかったな、とちょっと後悔しています。

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