俱知安駅の「北の大地の入場券」です。
くっちゃんは難読駅名として知られていましたが、今やニセコ・ヒラフリゾートの拠点として世界的に知られるようになりました。
北海道新幹線札幌開業では駅も設置され、さらにアクセス自体は便利になります。しかし在来線としてはもうすぐ廃止される運命です。
表面は秋の小沢~倶知安間を走行するキハ150です。「山線」と言われる函館本線長万部~小樽間の中でももっとも厳しい区間で、SL時代は急行ニセコ号がC62重連で登っていく姿はかなり有名です。
裏面はそのことが数字になって出ています。
小沢駅の海抜が53mですが、サミットとなる倶知安峠は海抜200m。
SL時代はかなり過酷な行路であることが予想できます。
これはディーゼルカーの時代になっても変わらず、車体が重くて1エンジン車であるキハ40の単行は特に紅葉のシーズンや冬季は空転が多発し、坂を登れないことが予測されるため、空転防止の増結や、キハ150への差し替えが行われたりしていました。
これは石北本線の北見峠(上川~白滝)でも見られ、現在も1日1往復のキハ40の普通列車は2両以上が所定です。
早春の羊蹄山
(6/13の記事から続く)
長万部の合田で昼食後、駅に戻って長万部行きに乗車します。
小樽~長万部は廃線が決定してから特に青春18きっぷ期間中を中心に混雑が激化する傾向にありますが、この日は休日ではあるものの、青春18きっぷは使えず、さらに事実上「一日散歩きっぷ」の使えない時間帯の列車であることから、この倶知安行きはガラガラ。ボックスシートには空きボックスもあります。
しかし、その数少ない客に外国人がいるのは流石に倶知安を思わせるものがありました。
長万部を発車すると、早速山に向けてアタックします。流石に最新型気動車はこのあたりはスイスイ。
もっともこの1年ですでに4度もこの区間を乗っていると、流石に飽きがくるのも確かで、どちらかというとぼーっと景色を眺めてるほうが多かったような。
黒松内で長万部行きと交換。長万部行きは「一日散歩きっぷ」が使えるからか、かなりの乗車率です。(札幌~小樽~長万部から東室蘭経由で一周できます。)
黒松内を過ぎるとところどころ雪が残る区間が。朝は五稜郭公園で満開の桜の花見だったのに、こちらはまだ雪がごっそり残ってますか。。。
そんなぼーっとしていながら倶知安へ進んでいきますが、カメラを構えないといけない場所がどうしてもあります。
そうです。羊蹄山です。
比羅夫駅を出発後、カメラを構えて進行方向右側で待ち構えてましたが、倶知安到着手前でその綺麗な姿を見つけると、思わず見とれてしまいました。
この時期は残雪が山に残った形になっており、絵面的にも非常にすばらしい。天気だけが心配でしたが、山頂まで綺麗に見えており、数少ない乗客もみな羊蹄山を見ていました。
新幹線工事が始まった倶知安駅
倶知安駅に到着。
外国人も多く。流石に国際スキーリゾート地の玄関口であることをうかがえます。
広い構内はかなり集約され、ホーム1本、乗り場2か所という非常にシンプルな状態に。
倶知安駅駅舎自体は国鉄時代を象徴させるような味気ない駅ではありますが、新幹線がここを通るので間違いなく取り壊されて改築されるはず。
外国人観光客が多いからか、新幹線が通ることがわかっているからか、それともすぐ近くと国道5号線と国道276号線が通っているからか理由はわかりませんが意外と賑わっており、長万部とかと比べても明らかに活気があるように見えますね。
集約されたホームと駅舎は仮設通路でつながってますが、その仮設通路の部分がどうやら北海道新幹線倶知安駅の建設現場のようです。
駅のホームからもその美しい羊蹄山が見えますが、新幹線開業後は駅舎から見え・・・る気がしない(笑)
北の新幹線の駅舎は駅全体をスノーシェードで覆うので、外が見えないことがほとんどなんですよね。
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