九州新幹線博多開業の目玉きっぷとして発売された、山陽新幹線・九州新幹線直通の際に利用できる「e早特」です。インターネット予約限定で、JR西日本のe5489もしくはJR九州インターネット予約限定販売でした。
3日前までに購入が条件で、価格は2023年3月時点で下記のとおり。(さくら号利用・普通車指定席・通常期)
区間 | 新大阪・新神戸~鹿児島中央 | 新大阪・新神戸~熊本 |
---|---|---|
特急券 | 9990円 (10730円) |
8020円 (8760円) |
e特急券・eきっぷ | 9410円 | 7440円 |
e特急券・eきっぷ 2023年10月以降 |
9660円 (10380円) |
7750円 (8470円) |
e早特 | 6720円 | 5310円 |
カッコ内は「みずほ」利用の場合。カッコがない場合は同一料金。
なお、きっぷ購入時は消費税8%のため、5210円と若干安くなっています。
特急券はいわゆる通常の特急券です。
一方、e特急券はエクスプレス予約で購入、eきっぷはe5489、もしくはJR九州インターネット予約による発売です。
そして最後がそのeきっぷを3日前購入で割引される、e早特になります。
このきっぷの特徴は特急券のみで構成されていることで、乗車券は別途購入になっています。新大阪~熊本・鹿児島中央だと間違いなく乗車券は往復割引が適用されますので、往復割引とこの「e早特」の組み合わせは非常に使い勝手のいいものでした。
しかし、2023年3月をもって廃止。。。
ここ数年の特に山陽新幹線の値上げの嵐の中でひっそり廃止されてしまいました。
スーパー早特きっぷは存続し、往復割引+e早特より若干安いですが、乗車券とセットのきっぷのため、周辺地域に向かいたいときはちょっと使いづらくなっているほか、3日前までが14日前までの発売と制限が厳しくなり、そして変更は一切不可なのがかなりつらいです。
上熊本の青ガエル
2016年に「e早特」で乗車したときは、上熊本~京都市内の乗車券を用意しました。久留米~熊本間は九州新幹線と鹿児島本線が別線扱いになるため、このように一見折り返しになるようなきっぷも発行可能です。
で、2016年1月の上熊本に何がいたかというと、コレです。
青ガエル!
渋谷駅のハチ公前広場に数年前まで展示されていた元東急の青ガエルこと5000系が、熊本電鉄に譲渡された車両については、2016年まで現役車両として活躍していました。
渋谷駅に置かれていた青ガエルは見たことある人も多いでしょうが、熊本で割と最近まで走っていたのは意外と知らなかった人も多いのではないでしょうか。
この日は九州では珍しく大雪。実は前日黒川温泉に泊まっていたのですが、黒川温泉を発着する公共交通機関が全滅。また豊肥本線も全滅で、かろうじて大分~熊本の「やまびこ号」が動いているということで、黒川温泉から阿蘇駅までタクシーで飛ばし、そこから熊本行き「やまびこ号」でなんとか熊本に脱出したのでした。
その熊本市内も雪化粧しており、JRのダイヤも大混乱。あまり派手に動くと墓穴を掘りそうなので市電で上熊本に向かい、そこで青ガエルを見つけたのでした。
吹雪の中、青ガエルは寒そうに上熊本駅を出発。車内はガラガラでしたが、ラストラン直前のためか鉄道ファンの姿もありました。
しばらくして北熊本駅に到着。ここには車庫があり、たくさんの車がお昼寝しています。
どう見ても元東京メトロ銀座線01系らしき車両や、元南海のズームカー、また、戦前の広浜鉄道(現・可部線)の車両など、いろいろバラエティに富んでいました。
しかも全部雪をかぶっており、特に銀座線01系が雪を積んでいる姿は、通勤で使っていた銀座線時代では見たことなかったのでかなり新鮮だったり。(銀座線は渋谷付近しか地上を走りません。)
再度青ガエルに揺られて上熊本に戻り、徐々に通常ダイヤに戻りつつあった鹿児島本線の八代行きに乗って、熊本に戻りました。
九州新幹線は定刻に運転されていました。
みずほ606号は熊本~新大阪をわずか3時間で結びます。九州新幹線開業前では考えられなかった所要時間で、大阪~熊本の鉄道のシェアを3割から6割に倍増させたのはこのスピードなのは間違いないでしょう。
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