「さくら567号」新幹線特急券(株主優待)

さくら567号新幹線特急券

新鳥栖から鹿児島中央への九州新幹線「さくら567号」の新幹線特急券です。株主優待で半額になっており、割引前は5030円です。(10円以下端数切捨て)

今まで九州新幹線はフリーきっぷ利用が主で、特に長距離についてはまともに料金を見た記憶がないのですが、今回のきっぷを見た瞬間新鳥栖から鹿児島中央までの九州新幹線の特急料金5030円は正直高いなあ、と感じました。

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新鳥栖から鹿児島中央まで、約260km。他の新幹線と比べるとこんな感じ。

区間 距離 新幹線特急料金
新鳥栖~鹿児島中央 260.3km 5030円
東京~浜松 257.1km 3930円
上野~福島 269.2km 4060円
新青森~新函館北斗 148.8km 4530円

北海道新幹線の新青森~新函館北斗が距離が最大でも150kmに満たないので参考値ではありますが、北海道新幹線が価格的にはかなり割高、次いで九州新幹線となっています。

この九州新幹線の価格設定は、九州新幹線博多~鹿児島中央間の開業以来、消費税転嫁による値上げ以外は行われていません。
「九州新幹線は高いなあ・・・・」と思ったのですが、ふと立ち止まって考えると、JR九州の特急料金がもともと割安だったために相対的に高く感じたんだ、ということに気づきました。

2022年3月まで、「260.3km」をJR九州の在来線特急料金テーブルに当てはめると2050円、2022年4月以降は2930円で、特に2022年3月以前は新幹線の半額以下、かつJR他社の割安なB特急料金よりさらに割安となっていました。
このため、JR他社の新幹線に比べて割高な九州新幹線の特急料金が、無意識にJR九州の在来線特急料金と比較してしまってより一層高く見えてしまっていたのが、九州新幹線が「きわめて高い」と思い込んでしまった原因なのでしょう。

余談ですが、2022年4月以降のJR九州の特急料金は、「A特急料金」よりも割安な「B特急料金」と名打っておきながら価格的にはJR他社の「A特急料金」とほとんど差がありません。(むしろ高い場合も)
もともと急行の特急格上げ等による料金値上げを緩和するために設定された割安な「B特急料金」がJ、R九州に関して言えばほとんど意味を成さなくなっており、なぜ制度変更で「A特急料金」にせず「B特急料金」のままにしたのか理解に苦しみます
(2023年にJR西日本も在来線特急料金を値上げしましたが、こちらは「B特急料金」を「A特急料金」に変更することによる値上げで、こちらのほうがすっきりします。)

玉子がないならコーンにしよう。

新鳥栖駅ホーム。

新鳥栖駅ホーム。新大村駅に近いですが、2面4線と規模が大きく、ホームに駅員が常駐します。

さくら557号

さくら551号が新鳥栖駅に入線しました。新大阪直通の「さくら」は、N700系による運転です。

7/7の記事の続き)

リレーかもめを新鳥栖で下車し、九州新幹線の新鳥栖駅に向かいます。
新鳥栖駅も在来線と新幹線の改札は別々ですが、乗り換え自体は比較的スムーズです。
流石に新大村駅と比べると活気があり、売店やうどん屋も営業中。近年は西九州への玄関駅への地位を着々と高めているように見えます。特に新大阪など山陽新幹線から長崎方面への乗り換えは、今も博多駅がメインなものの、乗り換えがラクな新鳥栖乗り換えも増えている印象です。

ホームに上がるとなんだか既視感が。さっき見た新大村駅と駅ホームの雰囲気が同じ。ただ線路が4本あるのと、駅ホームに駅員詰所があって常に常駐しているのを見るとちょっとだけ格上感を感じます。
よく言えばコスト削減、悪く言えば味も素っ気もないといったところでしょうか。

さて、新鳥栖駅の在来線側では鳥栖駅で「焼売」や「かしわめし」で有名な駅弁業者の中央軒が出店しており、うどん店で駅弁も販売しています。
鳥栖駅の駅弁は割と購入機会は多いのですが、今回ちょっとした新駅弁を発見。

錦糸卵がなくなった場合のかしわめし

「錦糸卵が無くなった場合のかしわめし」折からの卵不足で、もし卵の供給が途絶えたときのための新商品だそうです。

「錦糸卵が無くなった場合のかしわめし」。鳥インフルエンザによる卵不足が表面化した2023年4月に発売。
当時はまだ卵の供給量に余力はあったそうですが、万が一手に入らなくなった場合を考えて考案したそうです。

卵なくなったら…そのまんま商品名に かしわめしの新たな黄色の相棒:朝日新聞デジタル
鳥インフルエンザによる卵不足のなか、錦糸(きんし)卵が使えなくなったらどうしよう――。そんな不安をそのまま商品化した駅弁を、佐賀県鳥栖市のJR鳥栖駅で駅弁を販売している中央軒(同市)が発売した。看板…

通常の「かしわめし」と併売で、本当に卵の供給が途絶えたらこちらになる予定だったそうですが、そのうちに卵の供給が安定してきたものの予想外に好評だったため、当面販売を継続するそうです。
価格は通常の「かしわめし」と同じ740円。

パッケージは泣きながらコーンを食べてるニワトリがなんだかかわいい(笑)

錦糸卵が無くなった場合のかしわめし中身

中身は錦糸卵のかわりにコーンがびっしり。これ、見た目以上にコーンの量に圧倒されます。

「さくら557号」に乗車後、早速駅弁を開けてみます。

中身は本来ならば錦糸卵が載っている箇所にコーンがちりばめられています・・・というか、「ちりばめられている」のレベルを大きく超え、コーンがびっしりとつまっていると言ったほうが適切か(笑)
ごはんが見えないぐらいびっしりとあるコーンはあっさりとしていて食べ応えあり。コーンの甘味がかしわの出汁の効いたごはんと意外とフィットします。
かしわが負けている感がしないでもないですが、ファーストインパクトとしては十分すぎます。

ただ錦糸卵とコーンどっちがいいか、と思うとやっぱり錦糸卵かなあと思ったり。次回訪問時にまだ販売していたら弁当の前で悩みそうです(笑)

7/11の記事に続く)

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