乗り鉄でこんなブログやってる私ですが、バスケットボールが大好きでよく観戦に出かけます。今日もBリーグ観戦後、家に帰って何気にネットを見ると、ブルックリン・ネッツが渡邊雄太の今季契約保証とのニュースが。
ほうほう、これはすごいこっちゃ。
バスケ好き以外には全く伝わらないでしょうが、とにかくすごいことです。(何と比較すりゃいいんだろ。)
最近はコロナ渦ゆえにNBA観戦はできていませんが、そういえばブルックリン・ネッツは現地観戦しに行ったことがあるなあ、と。
以前は「ニュージャージー・ネッツ」でニューヨークの隣、ニュージャージー州のチームでした。こちらは基本的に「自家用車じゃないとこれない」アリーナだったのですが(ブルックリンに移転する直前に1年ほどいたプルデンシャル・センターはわかりませんが)、ニューヨーク・ブルックリンに移転すると一気に交通至便な場所になりました。
そこで、ブルックリン移転翌シーズンにその移転先となったバークレイズ・センター(Barclays Center)でNBAを観戦することになりました。
通常ニューヨークの中心マンハッタンのマディソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden、略称:MSG)から、イースト川を渡ってこのブルックリンのバークレイズ・センターにくる方法としてはニューヨーク地下鉄の2番系統が定番となっていますが、ここで乗り鉄の性か、行きと帰りで変えてみようということになりました。
行きはノーマルにニューヨーク地下鉄(New York City Subway)の2番系統でアトランティック・アベニュー-バークレイズ・センター駅(Atlantics Avenue–Barclays Center)へ。
帰りは、このきっぷを使ってロングアイランド鉄道(Long Island Rail Road)のアトランティック・ターミナル駅(Atlantic Terminal)からジャマイカ駅(Jamaica)を経由してペンステーション(Penn Station)に向かうようにしました。
地図にするとこんな感じ。
マンハッタンのマンハッタンのマディソン・スクエア・ガーデン地下にあるペン・ステーションから、バークレイズ・センター最寄りのアトランティック・アベニュー-バークレイズ・センター駅を左側の灰色で結んでいるのがニューヨーク地下鉄。
一方、ロングアイランド鉄道利用の場合、右端のジャマイカ駅を経由するので非常に大回りになります。
今は多少ましになったとはいえ、コロナ渦でなかなかアメリカに行くことは難しいですが、将来ニューヨークにバスケ観戦する際に乗り鉄の視点で参考になれば(笑)
土日に格安のCityTicket
最近ニューヨークも交通機関の価格はだいぶ高くなってきました。とはいってもニューヨークの地下鉄の運賃は3ドル均一。つまりニューヨーク・ニックスの本拠地、マディソン・スクエア・ガーデンから、ブルックリン・ネッツの本拠地、バークレイズ・センターまで地下鉄1本、3ドルで行けます。
大リーグのニューヨーク・ヤンキースと、ニューヨーク・メッツとの試合は本拠地がお互い地下鉄一本で行けるため「サブウェイ・シリーズ」と呼ばれますが、こっちも地下鉄一本で行けるのに、なぜかそう呼ばれません。歴史の差かな?
それはそうと、地下鉄だと3ドルですが、通常の鉄道路線であるロングアイランド鉄道を使用すると、ジャマイカ駅で運賃が分かれ、バークレイズ・センター最寄りのアトランティック・ターミナル駅から、ジャマイカ駅までが7ドル75セント、さらにジャマイカ駅からペンステーションまでも7ドル75セントかかり、合計15.5ドルと地下鉄の5倍以上。平日のラッシュ時間は割増運賃で21.5ドルにもなります。1ドル140円換算で約3000円。円安とはいえ、たけえ・・・
そこで登場するのが今回紹介するCityTicketです。
購入当時は4ドル、2023年現在では5ドルで、ニューヨーク市内の片道乗車ができるものです。
なお、反対方向にならない限り、ジャマイカ駅での乗り継ぎも可能です。
今回のアトランティック・ターミナル駅~ジャマイカ駅~ペンステーションまで4+4=8ドルで発売されました。(それでも地下鉄よりは倍以上高いですが・・・)
条件としては
・事前に券売機で購入すること
・平日のピーク時間でないこと(土日は終日可)
です。券売機で行先を指定する際、CityTicketの範囲内であれば、CityTicketの表示がされて自動的に選べるようになっているため、迷うことはありません。
とはいえ、自分のような趣味人でないとこんな経路をとることはないですかね(笑)
もっとも日本からニューヨークに来た時、あるいはニューヨークから日本に帰るときこのきっぷを覚えておくと便利です。
日本からニューヨークの玄関口は主にJFK国際空港からバスやタクシーですが、エアトレインでジャマイカ駅に出るという方法もあります。
ジャマイカ駅に着くと、ニューヨーク地下鉄のE線も使えますが、ブルックリン、ロングアイランドおよびマンハッタンへ、このロングアイランド鉄道も使えます。
地下鉄と比べて高いですが、ジャマイカ駅からのCityTicketを使うと地下鉄との価格格差は縮まるうえ、
乗り間違えしやすく、どこで降りたらいいかわかりにくい地下鉄に比べて(そりゃ地下ですから)、列車の終点がバークレイズ・センターもしくはマディソン・スクエア・ガーデン最寄りというのは非常にわかりやすく、バスケ観戦会場に直行する場合はロングアイランド鉄道利用が超便利です。
ただし、荷物をどうするべきかという問題はありますが。(両アリーナには荷物預かりはありません)
もっとも大荷物を持ってニューヨーク地下鉄はもっと乗りたくはありません。バリアフリー、何それ?な世界で、エスカレーターがあっても当たり前のように止まっているのが海外、かつ場所によってはやっぱりやばい場所もあるニューヨーク地下鉄なので。(BANANA FISHの舞台だった1980年代に比べると劇的に改善されてますが。)
ピカピカのアリーナと歴史ある建造物
現在渡邊雄太が活躍しているブルックリン・ネッツの本拠地、バークレイズ・センターです。2017年時点では出来立ての建物で今まで見てきたNBAのアリーナの中でもかなり綺麗でした。
そして振り向くと、Xの字に交差した交差点の反対側はFlatbush Aveの歴史ある建物?が。新しいものと古いものが共存しているのが面白い。
アトランティック・ターミナル駅はバークレイズセンターから5分もかかりません。
自動券売機でCityTicketを購入し、ホームに降りるとちょうどジャマイカ行きが発車するところでした。列車は20~40おきに運行なので、次を待つのもあれなのでそのまま乗車。
なお、ロングアイランド鉄道では改札口はなく、乗車中に車内で車掌にきっぷを見せて改札を受ける形です。鋏をカチカチ鳴らした車掌がやってきたらきっぷを出す準備をしましょう。入挟すると、きっぷを座席に挟み込みます。
これで改札済みであることを示すので、下車時までそのままで。
地下のアトランティック・ターミナル駅から出発するとほどなく地上に上がり、アトランティック・アベニュー(Atlantics Avenue)の真ん中を走行します。完全に都市鉄道の感がありますね。またトンネルに入ったかと思ったら、終点のジャマイカ駅です。
ジャマイカ駅はもうブルックリンではなくとなりのクイーンズランドになります。
郊外の一大拠点駅
ジャマイカ駅は、ロングアイランド鉄道の拠点駅になります。
ロングアイランド方面からきた列車はすべてこの駅を通過し、マンハッタン、ブルックリン等へ抜けていきます。
日本で言えば、新宿、上野に対する赤羽駅がちょうどイメージしやすいでしょうか。
ここで、ペンステーション行きの列車に乗り換え。通勤電車ですが、基本的に2ドアクロスシートなのは、この国の通勤事情がうかがえます。
さて、ジャマイカ駅を出発するとしばらくニューヨーク市内とは思えないのどかな郊外電車な風景の中、快走します。地下鉄と違って地上走行なので違った印象を受けます。
しかしウッドサイド駅(WoodSide)を過ぎると広大なヤードが広がったと思えば地下に突入。そのままイーストリバーを越えて終点のペンステーションに到着しました。
ペンステーションは、マディソン・スクウェア・ガーデンの真下にあります。マディソン・スクウェア・ガーデンはどうやら移転予定らしいですが、今後どうなっていくのでしょうか。
エンパイヤ・ステート・ビルはここから徒歩10分ほどです。
なお、ロングアイランド鉄道は2022年12月、マンハッタンの東側の拠点として、ペンステーションとは別にグランドセントラル駅(Grand Central)への路線を開通させました。ペンステーション行きとグランドセントラル行きを半々にしたほか、本数も大増発され、ジャマイカ駅からマンハッタン方面はラッシュ時は2~3分に1本と地下鉄並の頻度で運行されるようになっています。
ただ、マンハッタン側はペンステーション行きとグランドセントラル行きの2系統ができることになったため、行き先に応じて使い分けましょう。
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