特急「スーパーこまち10号」特急券・グリーン券

20140311
スーパーこまち10号の特急券、グリーン券です。
「スーパーこまち」は今月3/15のダイヤ改正で「こまち」に統合され、名前が消滅することが決まっています。登場してわずか1年でなくなりますが、車両移行期の過渡的な愛称ということだったんでしょうか。

株主優待を使用しているため、特急料金・グリーン料金が4割引となっています。
株主優待は1列車のみ有効で、「スーパーこまち」の場合、秋田~盛岡の在来線部分の特急料金と盛岡~東京の新幹線部分の特急料金を別々に計算して合算しますが、株主優待上は1列車として計算します。
具体的には「特 740」が秋田~盛岡の特急料金、「幹特 3,380」が盛岡~東京の特急料金を指します。
一方、「スーパーこまち」は、「はやぶさ」とともに東北新幹線のいわゆる割増特急料金の対象列車です。東京~盛岡で通常の特急料金の500円増し(株主優待4割引で300円増し)になっており、券面の「N03080」の部分が、割増前の特急料金になります。
一方グリーン料金は秋田~東京間で通しの料金となります。

4割引の効果は大きく、秋田~東京グリーン車で料金だけで1万超えををするものが、4000円以上値引きになっています。
現状「こまち」系統のグリーン車の「お先にトクだ値」「スーパーモバトク」の設定はなく、フリーきっぷ以外の誰でも買えるきっぷの中では株主優待が一番の値引率となっています。
(もちろん自分はJR東日本の株を所有してるからそう言えるのであって、普通ならば株主優待の金券ショップでの購入金額を計算に入れないといけませんが。)

で秋田駅で列車を待つE6系。
ロングノーズの鼻に雪がどっさりと。昨晩から降り続いてた雪でかなり積もったようです。
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鮮烈な赤の印象が強い「こまち」E6系ですが、側面は意外とおとなしめ。ロゴは「KEN OKUYAMA DESIGN」監修の流れるようなデザインです。JR九州でよく見られる「ドーンデザイン研究所」などもそうですが、この手の車両を見るたびに思うのは「メンテ大変そうだなあ」。
JR九州の車両は結構、傷などで痛々しくなっている車両を見かけます。E6系はまだまだピカピカですが、今後どうなっていくことやら。
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グリーン車車内です。
2×2でシートが並んでいます。シートピッチは1,160mmとグリーン車としては一般的。フットレストはなく、レッグレストがついているのが珍しいでしょうか。
革張りシートですが、実際座る部分はモケットが張られており、革張りシートで見られる蒸れたりズルズル滑ったりするということはありません。
最近の列車らしくコンセントは各シートに装備。最近流行のリクライニングすると腰の部分が沈む機能は搭載されておらず、やや意外でした。

グリーン車ではおしぼり、ソフトドリンクのサービスがあるほか、こまちのグリーン特有のサービスとして使い捨てスリッパが希望者に配られます。
特にE6系ではフットレストがなくなったために、使い捨てスリッパの利用価値が増えたような気がします。

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田沢湖線は、豪雪地帯を走ります。また山間部を走行するため、大雪で運休することもしばしば。
この日も雪でしたが定時で運行されていました。
渓谷地帯を走ったりと、運休の恐怖さえなければ雪の田沢湖線もいいものです。
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盛岡に近づくとやはり雪はどんどんなくなっていきました。
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さて、この「スーパーこまち」ですが、3月のダイヤ改正で消滅し、「こまち」に一本化されます。
同時に「こまち」の特急料金が現行の「スーパーこまち」の特急料金になります。
つまり、料金は「スーパーこまち」のままで、愛称は「こまち」になるということです。
純粋に盛岡以南から秋田方面に「こまち」で行く場合は最大500円の値上げとなりますが、時速320km/h運転のインパクトのほうが大きいからか、あまり反発の声を見かけませんが、特に気にされてないのかな?

 

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「特急「スーパーこまち10号」特急券・グリーン券」への5件のフィードバック

  1. はやぶさ料金にしても、スーパーこまち料金にしても、所要時間ははやて・こまち大差なかったり、逆転していたりしていながら500円アップは、うまいこと値上げしたなと思っていました。
    なるべく、E5はやて、E6こまちを利用してきましたが、そうもいかなくなります。

  2. そういやダイヤ改正で仙台~盛岡各駅停車の「はやぶさ」が登場しますね。
    「はやぶさ」というと最速列車のイメージがありますが、それが崩れそうです。

  3. そのとおりです。
    房総L特急群と185の登場時を想起し、あまりいい思いはしません。

  4. 盛岡在住です。

    「のぞみ」のように所要時間の短さの対価なら話はわかるんですが、停車駅が多くても320km/hで走るから追加料金取るというのは理由としてちょっと納得いかないのが正直なところです。
    また、私の場合えきねっとの「お先にトクだ値」をよく利用しますが、他の列車が最大35%引きに対して「はやぶさ」は最大でも25%引きなので余計印象が悪いです。特に東京~盛岡の場合「やまびこ」だと所要時間に1時間も差が出るので時間に余裕がないと乗りにくいですし・・・。

  5. >「のぞみ」のように所要時間の短さの対価なら話はわかるんですが、

    そういえば、以前「のぞみ」より新大阪~博多間の所要時間の短い「ひかりRailStar」が存在してたことを思い出しました。
    https://mytrip.tabitetsu.com/index.php/2006/05/11/post-3808/

    まあなるべく最速列車を探して乗るというということになるのでしょうか。
    えきねっとトクだ値については、E5への置き換えが落ち着き、だいたい乗車率のバラつきがわかるようになったら、乗車率への低い列車への需要喚起策として大幅値引きにふみきると予想しています。

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