[e5489]三都物語周遊乗車券(エキスポライナー)

三都物語周遊乗車券

三都物語周遊乗車券は、京都市、大阪市、神戸市内の駅とそれを結ぶJR京都線、JR神戸線(東海道・山陽本線)のJR線の普通列車・新快速列車などが3日間乗り放題のきっぷです。
以前から旅行会社のツアー商品として販売されていましたが、JR東海・JR西日本のEX予約、スマートEXの「EX旅先予約」に数年前に追加され、一気に知名度が上昇しました。

使い方は、スマートEXもしくはEX予約で新神戸、新大阪、京都発着のきっぷを予約し、その予約詳細画面から「EX旅先予約」を選択して購入することになります。そこで三都物語周遊乗車券を選択するとe5489画面に遷移し、実際はe5489上で購入することとなります。このため、e5489のアカウント(WESTER会員ID)が必要となります。

価格は破格の1250円。京都駅~三ノ宮駅が片道1110円ですから、京都、大阪、神戸を巡れば元を取ること自体は簡単です。しかも有効期間は3日もあります。
ただし、その格安状態も2025年3月までで、2025年4月以降は1250円→3000円に大幅値上げしてしまいました。
3000円だとちょっと意識して使う必要があります。京阪神は新快速があるため、移動自体はそこまで大変ではありませんが、京都~三ノ宮往復だと2220円ですから3000円には届きません。まあ3日利用可能なのは変わらないので、毎日利用していればおそらくモトは取れる気がしますが。。。(毎日京都~大阪往復でもモトは取れる。)

なお、特急料金別払いで特急は利用可能ですが、新幹線は利用不可です。

JRで万博に行こう

エキスポライナー

桜島行き「エキスポライナー」の表示。新幹線を降りたらUSJや桜島に直行できます。

新大阪駅の新幹線と在来線の乗り換え連絡口を出るとすぐそこに1番、2番の乗り場の案内があり、そこに桜島行き臨時快速「エキスポライナー」が発着しています。

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大阪万博自体は4/13からですが、エキスポライナーの運転は3/15から。おそらく訓練もかねてなんでしょう。おそらく開幕したら混雑することが予想されるので、開幕前に乗ってみることにしました。

車両

車両は323系。列車種別が「エキスポライナー」となっているのが新しい。

「エキスポライナー」はかつて1985年の土浦のつくば科学万博輸送で主に上野・取手~土浦間をメインに運行されていた臨時列車の名称でしたが、40年たった2025年に新大阪~桜島間の万博輸送列車として起用されています。
ちなみに20年前の愛知で行われた「愛・地球博」では「エキスポシャトル」と呼ばれていました。

「万博八草→京都」連絡乗車券(愛・地球博)
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行き先

行き先にはエキスポライナーと万博のシンボルマークが。レイアウトが自由なLEDの特徴がよく出ています。

新大阪~桜島間に朝夕30分、データイム60分間隔で運行。平日朝は221系が使用されるほかは主に323系が起用されます。323系が営業運転で新大阪に顔を出すのは初めてのはず。

停車駅

停車駅。西九条に止まらないのが特徴。なぜ止まらないかは実際乗ってみるとわかります。

停車駅は新大阪、大阪、ユニバーサルシティ、桜島。阪神線や大阪環状線との接続駅である西九条を通過するのが特徴です。というか通過せざるを得ないのは実際乗ってみるとわかります。

発車してすぐ淀川を渡り、大阪駅地下ホームへ。フルスクリーンドアが設置されている21番線に入線します。

フルスクリーンドア

通常2ドア車しか入らない21番乗り場ですが、エキスポシャトルはその21番乗り場に入線します。

通常21番乗り場は白浜や関西空港方面の特急電車が入線し、フルスクリーンドアがあるのが特徴。

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通常は2ドア分しか開きませんが、323系の3ドアにも難なく対応。ふすまのようにホームドアが動くさまはなかなか楽しいかと。

大阪駅を出ると地上に出ます。野田付近で大阪環状線と並走し、西九条駅に入線・・・しません。

西九条駅

西九条駅は駅には入らず、主に貨物列車が通る通過線を通って桜島線に直接入ります。このため大阪環状線のダイヤに影響は与えることはありませんが、西九条駅はホームがないため華麗に通過してしまいます。

西九条駅はホームに入らず、側線を通過し直接桜島線に入ります。このため、西九条は止まりたくても止まれないといった感じでしょうか。このルートはかつての「ユニバーサルエクスプレス」と同じルートです。

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安治川口

安治川口は貨物の拠点があります。一休みしているスーパーレールカーゴがいました。

西九条からは桜島線に入りますが、最初の駅が安治川口。ここはどちらかというと貨物の駅として有名で、多数のコンテナがありました。さらに見るとスーパーレールカーゴ(M250系)の姿も。日本唯一の貨物電車で、東京貨物ターミナルと安治川口の間を6時間12分(表定速度約91km/h)で結び、もちろん日本最速の貨物列車です。

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桜島駅臨時出口

桜島駅の海側に臨時出口が設置され、階段を上らずに外に出られます。開設時間が7時半から14時までというのがおそらく殺到する午前の万博客をさばくことを想定しているのでしょう。

終点の桜島駅では桜島側先頭車に万博臨時改札口が設置され、階段を使わずに外に出られるようになっています。一斉に大量の客が下車した状態で階段があるとどうしても事故の危険性が高まりますから、こういう水平移動できる出口は必要でしょう。
開設時間が7時30分から14時までというのがこの出口の役割を物語っています。

出口専用

この臨時改札口は出口専用でこちらから入場はできません。

ちなみにこの臨時改札口は出口専用で入場はできません。あくまでも到着した列車からの乗客を集中的にさばくことに特化した作りともいえそうです。

桜島駅

桜島駅駅舎。駅舎前に謎の広場がありますが、おそらく万博が始まるとこの広場が万博へのシャトルバス乗車の際の乗客の待機所になると思われます。

臨時改札口を出て本来の駅舎のほうにぐるっと回ると、立ち入り禁止の謎の広場が。おそらく万博が始まると、この広場が万博会場へのシャトルバス乗車の際の乗客の待機所になるものと思われます。シャトルバス乗り場自体はすでにできていましたが、規模からしてバス乗り場自体狭いのでこの広場がバス待ち行列の待機所になりそうです。
今はともかく夏は暑そうだ・・・

ちなみにシャトルバスは数台ずつで最短5分間隔で運行。会場までの運賃は350円とのこと。

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