「南九州DE超回復!きっぷ」利用者限定で、新八代~宮崎間の「B&Sみやざき」が割引で利用できる、「南九州DE超回復!B&Sみやざききっぷ」です。通常新八代~宮崎4500円が3150円の割引価格で利用できます。。。が、これ需要あるんだろうか?
そもそも「南九州DE超回復!きっぷ」が熊本県、鹿児島県、宮崎県のJR線が乗り放題なので、わざわざ追加料金出してバス利用しなくても、熊本~宮崎なら九州新幹線+「きりしま」でもいいわけです。(所要時間はいい勝負です。)
むしろ、人吉など途中バス停留所向けのきっぷ・・・なのかな?
とまあものは試しと、熊本駅で「南九州DE超回復!きっぷ」を出して、「南九州DE超回復!きっぷのB&Sみやざき割引きっぷ買いたい」と言うと係員の目が点に。なんだそりゃ?みたいな表情に。
係員はバックオフィスに戻り確認。確かに「南九州DE超回復!B&Sみやざききっぷ」の存在は確認できたものの、今度は発券に難渋。あーでもない、こーでもないと格闘すること10分。2,3人がかりでようやく発券しました。
熊本駅みたいな大駅で存在すら知られていなかったということは、余程売れてないんだろうなあ、と察します。
ヒヤヒヤの高速道路
(2/8の記事から続く)
2/8の記事でさらっと「熊本から宮崎に移動し」と書きましたがその手段がこのB&Sみやざき405号です。熊本駅から新八代駅まで新幹線で移動し、新八代からバス乗り換えです。
通常なら博多~宮崎でこのB&Sみやざき+新幹線のルートは価格と所要時間のバランスが取れていて便利なのですが、「南九州DE超回復!きっぷ」利用だと、乗り換えが鹿児島中央から新八代に変わっただけで、お金が追加で必要なだけ丸損とも言えます。
とはいえ、新八代からは九州自動車道の八代ICまでわりとすぐ。このため高速バス特有の街中を走るイライラがなく、非常にスピーディです。
ほどなく九州自動車道へ。しかし雨が降り出してきました。そういや今日は雪予報だったはず。
九州自動車道は八代から肥薩線ルートを取ります。どんどん高度を上げて長いトンネルを通過。球磨川沿いを走っている肥薩線は球磨川の氾濫で壊滅的ダメージを受けましたが、九州自動車道は高度が高いところをトンネルでぶち抜いていくので氾濫とは無縁。このため今や熊本と球磨地方を結ぶほぼ唯一のルートになってしまいました。
ただ高度が上がるにつれ、雨が雪に変わります。
ついに雪景色に。道路には積もっていないので走行は全く問題ないものの、時折横殴りの吹雪が吹き付ける荒れた天気に。
九州の高速自動車道は「チェーン規制」の概念がなく、道路に雪が積もりだすと一発で通行止めになるため、ちょっとヒヤヒヤ。
このため、九州の高速バスは積雪があると一斉に運休してしまいます。同時に九州は都市間輸送の高速バス比率の高い地域でもあるので、高速バスからの移転客がJR特急に殺到し、JRも大混乱に陥るのが冬の九州あるある。
もっとも山間部を越えて人吉盆地に入ると、吹雪はなくなりあたりの積雪もなくなったため一安心。人吉ICで1/3ぐらいが降りていきました。流石に九州自動車道は人吉に住む人たちの命綱といったところでしょうか。
人吉を過ぎ、再度山間部へ。熊本県と宮崎県の県境はトンネルでぶち抜いてまっすぐえびの市に入っていきます。このあたり肥薩線の人吉~吉松と歴史の違いを感じさせますね。
えびの市で鹿児島方面と都城、宮崎方面に分岐。バスは今度は吉都線沿いに走ることに。
バスは吉都線よりやや南側を走行。進行方向右手は霧島の山々が見えます。このあたりは防音壁はほとんどないのでのどかな牧草地帯を走りますが、新燃岳は雲の中。
やがて視界が広がり、大淀川を渡るとほどなく都城北バス停留所。
都城バス停からはちょっとした山越え区間に入りますが、ほどなく宮崎市内に入ります。宮崎ICで高速を降り、宮崎南バイパスへ。中央分離帯ではフェニックスの木がお出迎えで宮崎を実感します。
ほどなく宮交バスセンターに到着。宮崎駅で降りるつもりでしたが、宮交バスセンターにあるイオンに用があったためここで下車。
宮崎側もバスセンターと高速入り口の間は比較的短く、かつスムーズなので、博多~宮崎間をB&Sみやざき+新幹線利用は価格と所要時間のバランスが取れた割と合理的なのではないか、と改めて感じさせました。
宮交バスセンターと南宮崎駅は徒歩5分ほど。バスと列車の乗継も可能です。
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