「山陽道昼特急博多号」バス乗車券

20110401
2011年3月31日限りで運休となった、大阪~博多間の高速バス、山陽道昼特急博多号のバス乗車券です。
昼行バスでは、かなりの長距離バスで、600kmを超え、9時間程度かかります。

JRバス九州と西日本JRバスの共同運行で、大阪側を西日本JRバスの運転士が、九州側をJRバス九州の運転士が担当し、途中で交替します。
通常でしたら夜行バスとリンクするのですが、この便は昼間のみの運転、夜は西鉄バスや阪急バスの「ムーンライト」になります。
20110401_2 20110401_3

車両は西日本、九州ともに2階建てバスで運行。夜行仕様の3列独立リクライニングシートですが、毛布、すりっぱなどはありません。
もっとも九州側はDDのキングが1両しかないため、車検などで運転できないときは普通のハイデッカー車が使われます。
この日は西日本の車両が使われていました。

運賃の7000円は夜行便の10000円弱と比べると、安いのですが、山陽新幹線が2時間で1万2000円程度で乗れてしまうと、9時間7000円というのはいまいちパンチ力に欠けていたようで、登場以降1往復のまま推移し、今年3月で運転休止となりました。
もっとも夜行の「ムーンライト」のほうはもっと悲惨で、かつては3往復あったのが1往復にまで減少。新幹線のスピードアップと割引運賃による運賃低下で、バスの領域が狭まってきているのが実際のようです。
20110401_4
港町バスターミナルから大阪駅桜橋口を定刻に出発。ところが宝塚付近で大渋滞にはまり、三宮到着が1時間50分遅れとなってしまいました。
なんば朝9時30分に出発したのに三宮出発時はもう12時です(笑)、阪神だと10時過ぎには三宮についてしまいますな。
かわいそうなのは三宮で乗車した客でしょうか。

三宮からは九州までバス停はありません。
しかし、休憩箇所がSAで15分ずつ4回あり、食事などを購入することが可能です。
西日本の運転士は遅れても遅れっぱなしのまま運転していましたが、交替した九州の運転士は高速に出ると追い越し車線をベタ走り。ガンガンに先行のクルマを追い抜いて行きます。
もっとも1時間50分の遅れを吸収するのはさすがに無理だったようで、終点博多では1時間20分程度の遅れになっていました。
それでも30分も時間を詰めてしまってますね(笑)

なお1C席は2階の最前列の席で、前面展望が楽しめる文字通りの「展望席」ですが、足元が狭いので夜行では嫌われる席でもあります。

この記事をシェアする:

「「山陽道昼特急博多号」バス乗車券」への2件のフィードバック

  1. 別な用途ですが、自分も最近高速バスに乗りました。
    というのも仙台に住む兄や実家の状態を知るためでして。
    実家は岩手ですが震災直後の日曜は交通が麻痺でしたが
    飛行機-秋田道(レンタカー)往復というルートを見つけ、強行で現地入りし安否を確認。
    それから一週間経つと緊急車両扱いで高速バスが運行をはじめ東京-仙台で兄と合流し再び実家の岩手に行きました。
    このときの高速バスは行きはJRバス。大手ということもあり速度規制50km/hを守る安全運転で2時間遅れで到着。
    車窓からは東北道も至る所で段差や小さな崩落がありました。
    帰りは東北急行バス。JRバスとはえらい違いで定時に出発し東京に20分前に到着。
    帰りは狭さと走行中にある大きなバウンドで眠れませんでした。(覚悟済みでしたが。)

  2. 後日紹介するつもりだったんですが、先日救援物資を大量に詰めて茨城まで向かいました。

    常磐線は土浦までなので、高速バスが頼みの綱だったのですが、東京の水戸行きは長蛇の列が。
    結局1時間待ちでした。
    たしかにイスからずり落ちそうなぐらいの大きな凸凹が高速のそこかしこにあって、地震の影響をいやというほど感じさせられたものです。

むね へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です