山陽新幹線と並行在来線が1日乗り放題の「山陽新幹線フリーパス」です。WESTERポイント5000ポイント分と引き換えて購入できます。基本的に自由席ですが6回まで山陽新幹線「のぞみ」「ひかり」「こだま」の指定席・グリーン席も利用できます。発売/利用は2024/12/26まで。e5489限定発売ですが当日購入も可能です。
なお、本きっぷは珍しく「J-WESTカード」を登録しているWESTER会員限定という条件がつきます。
もっともWESTERポイントを溜めるにはJ-WESTカード持つのが基本です。
7月~9月に発売されたWESTERポイント全線フリーきっぷが9000ポイントで3日間乗り放題と比べるといまいち分が悪いですが、このきっぷは「のぞみ」「ひかり」のグリーン車に乗れるのが大きなアドバンテージ。山陽新幹線「のぞみ」のグリーン車は客数も少なくゆったりしているので、優雅な移動が楽しめます。
このほか、並行在来線のJR西日本区間の普通列車もフリー区間に含まれています。ただし、在来線特急などは料金券追加でも利用できません。あくまでも山陽新幹線が主体のフリーきっぷです。
特殊な条件としては自由席であっても「みずほ」「さくら」は利用できないという制限があります。これ割としんどくて、例えば朝6時台の新大阪始発を見ると
・6:00みずほ601号(鹿児島中央行き)
・6:06ひかり591号(博多行き)
・6:25さくら541号(鹿児島中央行き)
・6:50さくら543号(鹿児島中央行き)
・6:59こだま639号(広島行き)
と利用できる博多行きが1本しかありません。しかもこの「ひかり591号」は通過駅が新尾道と厚狭のみというほとんど「こだま」と同じ停車駅となっています。
ただし、この「ひかり591号」新大阪~博多間の所要時間は3時間13分と意外にはやめ。
いつものように大阪・新大阪起点で損益分岐点を計算するとこんな感じ。ただしグリーン車利用です。(通常期)
区間 | 片道・運賃料金(グリーン車) |
---|---|
新大阪~岡山(のぞみ) | 8730円 |
新大阪~広島(のぞみ) | 14610円 |
新大阪~博多(のぞみ) | 22090円 |
いつものようにWESTERポイント1P=1円で考えたら・・・って考えるまでもありませんね。
そもそも5000円相当でグリーン車は6列車まで利用可能ですが、むしろ山陽新幹線だけで1日6列車で十分すぎます。大半の人は、新大阪~博多の日帰り往復など単純な行程になったのではないでしょうか。
ゆったりグリーン車の旅
というわけで、「のぞみ27号」の新幹線指定券です。グリーン車利用のため、後ろに「グリーン」の文字が入っています。
6回分まで利用可能ですが、みどりの券売機購入の場合改札出ないで同一方向に乗継する場合、複数列車でも1列車と見なすルールがあるため、6回分すべてを使いきるほうが多分稀かと。
「のぞみ27号」はN700S系による運転。最近地味に東海道・山陽新幹線のN700S系を見かける機会が増えており、東海道新幹線も1時間に1~2本程度はN700Sで運行されているようです。しかし、側面から見ると案外N700系とN700S系の区別はつかないものですね。
山陽新幹線のグリーン車では車内販売が健在です。
もちろん購入したのはシンカンセンスゴクカタイアイス。抹茶とバニラがあり、抹茶を購入しましたが、バニラはキャンペーンでキャラメルシロップで味変が楽しめるとのこと。こっちでもよかったかな?
グリーン車のみとなってしまった山陽新幹線の車内販売ですが、メニューは食事系は弁当類がなくなりかろうじてサンドイッチが残りました。あとは飲み物、おつまみ、そしてお土産類など。日本酒の銘柄が獺祭なのはさすが山陽新幹線。
最近なぜか人気の高い周南コンビナート。徳山付近で減速する新幹線の瀬戸内側を見るとそびえたつ工場群です。私もここは好きで新幹線が減速したな?と思ったら瀬戸内側を眺めます。
24時間稼働なので常に煙突から煙がでていますが、やはり夜のコンビナートが最高でしょうか。
ただ肉眼だと綺麗に見える夜間のコンビナートも、「新幹線の走行中」「明るい車内から」の撮影はやはりうまくいきません。夜景の撮影は新幹線で横着せず、やはりここは一度下車するべきなのでしょう。
「のぞみ27号」は定刻に博多着。
山陽新幹線はトンネルだらけなのは事前からわかっていたので本を持ち込んでいましたが、読書灯もあって靴を脱いでくつろぎながらすごすグリーン車は読書にはうってつけの環境でした。(客もそれほど多くありませんし)
日常的に新幹線のグリーン車を使うことはそうそうないですが、たまにはグリーン車の旅もいいものです。
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