特急「つばめ6号」「リレーつばめ6号」新幹線特急券

つばめ6号、リレーつばめ6号特急券

九州新幹線が新八代~鹿児島中央間だったときの「つばめ」「リレーつばめ」の特急券です。
20年前の2004年、「稚内⇔西大山」往復乗車券使用時の旅行で、西大山からの帰りに使用したものとなります。ちなみに行きは「なは」を使用して西鹿児島にきていました。

特急「なは」B寝台券(ソロ)
寝台特急「なは」のB個室「ソロ」の特急券・寝台券です。現在は西鹿児島(現・鹿児島中央)までは到達しておらず、熊本どまりになっています。新大阪始発ですが、京都から新幹線自由席特急券とあわせて買うと、「な...

新幹線と在来線を乗り継ぐ場合、通常在来線側の特急料金が半額~3割引になる乗継割引が主流でした。しかし、今回の新八代での乗継は、新たに新幹線の特急料金と在来線の特急料金を割り引く「幹特在特」の制度が初めて設けられました。
これは在来線だけでなく新幹線も特急料金が特定の特急料金に割引される制度(新八代の乗り換えの場合、2割引き)です。

なお、この「幹特在特」の料金は2004年当時旅客営業規則では定められておらず、旅客営業取扱基準規程の第129条の2の4で定められていました。当時のJR九州の「幹特在特」を含む特定の特急料金が旅客営業規則に掲載されていないのは謎でしたが、現在はすべて掲載されています。

ただし、この「幹特在特」の特急券は博多で山陽新幹線からの乗継割引が適用できないルールとなっており、2重での割引はできませんでした。

また、きっぷの券面も1つの券面に2列車分書き込まれるスタイルがこの新八代乗り換えで初めて導入されています。このきっぷのスタイルは、その後の武雄温泉乗り換えや敦賀乗り換えだけでなく、福知山の乗継など、複数の列車を乗っても1本分の特急料金になる場合の券面スタイルにも使われるようになっています。

なお、この券面スタイルはかなり革新的であったためか、当時のJR時刻表には極めて異例のマルス券の券面内容が紹介されています。

なお、新八代乗り換えは「つばめ」と「リレーつばめ」だけと思われがちですが、実際は同様に新八代駅に停車した「九州横断特急」「くまがわ」とも熊本~新八代間のみですが同様の取り扱いとなっていました。ただし、新幹線ホームに停車する「リレーつばめ」に対して、「九州横断特急」「くまがわ」は在来線ホームなので一度新幹線の改札を出る必要がありましたが。

対面乗り換えはやはり便利

鹿児島中央駅

開業直後の鹿児島中央駅は、アミュプラザもビックカメラも未完成で新幹線改札前の土産物街が唯一の土産物調達可能な店舗でした。

鹿児島中央駅は、コンコースが白を基調としたしっきりとしたデザインにまとめられていました。一方で、この当時はアミュプラザは工事中。また駅西側の後のビックカメラのある方向もなにもありません。
ただし、駅改札向かいにお土産や駅弁を販売するコーナーが設置されたほか、駅西側にラーメン屋「ざぼんラーメン」が開業しています。このあたりは現在も営業中。

ざぼんラーメンは、ラーメンにつけあわせの大根の漬物が特徴的。

800系

800系電車。この頃は「つばめ」専用だったためか、側面に現在はない「つばめ」の文字が描かれています。

ホームに上がると「つばめ6号」は入線済。当時は800系新幹線のみで運行されていました。運行種別は「つばめ」のみ。このため、車両の側面には大きく「つばめ」の文字が描かれていたことも特徴です。

鹿児島中央を出ると即トンネルに入りますが、基本的に内陸を走るため、八代まではトンネルが多い区間です。それでも出水付近の海が見える区間では海を眺めている人が結構いました。

新八代

新八代で新幹線と在来線の対面乗り換え。敦賀駅もこれぐらいやってもらえたら・・・

新八代駅での新幹線「つばめ」から在来線「リレーつばめ」への乗り換え時間は基本的に3分。一斉に乗り換えとなります。基本的に「つばめ」「リレーつばめ」の指定席はシートマップを使わない場合発売時に同じ号車になるように設定されており、ほとんどの人が同じ号車のドアにすいこまれていきました。

リレーつばめ

新たに描かれた「リレーつばめ」のロゴ。しゃれた自体ですが、博多開業でこれも消滅しています。

「リレーつばめ」は787系の専用編成7両での運転。側面には新たに「Relay tsubame」のエンブレムそして「TSUBAME」の切り抜き文字が描かれアクセントとなっています。
水戸岡鋭治氏のデザインは車体に文字を入れ込むことが多い傾向にありますが、筆記体の書体は珍しく、ちょっとしたアクセントになっています。

列車は新八代駅を出ると「リレーつばめ」専用の半ループ線を降りて在来線に合流。そのまま熊本、大牟田に到着しました。

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