快速「風っこ只見線満喫号」指定席券・只見駅入場券

風っこ只見線満喫号

「びゅうコースター風っこ」を使用した、「風っこ只見線満喫号」の指定席券です。風っこで只見線って以前にも書いたことがあるよなあ・・・とたどってみるとなんと2008年の記事。
このときは風っこで只見駅まで行き、只見駅から田子倉ダムまでタクシー。そこから田子倉駅まで歩きました。

「風っこ奥只見号」指定席券
JR東日本のジョイフルトレイン、「びゅうコースター風っこ」を使った只見線の臨時列車「風っこ奥只見号」の指定席券です。 毎年紅葉の季節に運転されることが多いようです。 風っこ2両に控車としてキハ48が連...

利用したのは2003年なのでなんと20年以上前になります。
というか「びゅうコースター風っこ」は誕生が2000年ですから、既に登場から2024年で24年目に突入しており、リゾート列車としてはかなり息が長い部類になっています。
かつてはキハ40やキハ52を控車につなぐケースが多かったのですが、これらの車両はすべて廃車されてしまったため、今は専ら「風っこ」単独での運転となっています。

今回、只見線全線復旧後初めての只見線訪問となりました。

車輛は変わっても変わらない景色

小出駅

小出駅で発車を待つ只見行き。写真左側の小出駅1番線では地元特産品などを販売中。乗り換え客狙いでしょうか。

11/4の記事から続く)

新潟駅から長岡駅に転進し、その日は長岡駅前のホテルで宿泊。翌朝、上越線の電車で小出駅に向かい、ここで臨時只見行きに乗り換えます。この列車は、会津若松~只見間で臨時列車が運行されたときに連動して運転されるようです。

なお、この列車は、上野発高崎行きの始発電車に乗ると、高崎、水上乗り換えでこの列車に接続します。「秋の乗り放題パス」「青春18きっぷ」を限界まで使い倒したい人はどうぞ。

小出駅を出ると、しばらくは盆地の中を進み、田んぼが続きます。このあたりは魚沼産コシヒカリの産地なのでしょうか。だんだん平地が少なくなり、谷間になってきたなと思ったら大白川駅に到着。

大白川駅

大白川駅では会津若松始発の小出行きと交換します。ここから次の只見駅までは20km以上離れています。

大白川駅では小出行き列車と交換。ここでは駅舎でそばの営業が行われており、おおむねこの列車が到着する時間に営業を開始しますが、列車で訪問する人はほとんど皆無でしょう。

ここから先は県境越えの山間部に入ります。サミットでは全長約6.3kmの六十里越トンネルを越えて新潟県から福島県に入ります。

田子倉湖

田子倉湖。この区間はトンネルがほとんどのため、一瞬見える田子倉湖は逃さないように。

前回訪問時に下車した田子倉駅は既に廃駅となっており、豪快に通過。ホームはそのまま残っていました。また、この区間はトンネルが多く、田子倉湖が見えるのは一瞬のみ。田子倉ダムは完全にトンネルで素通りしてしまい、残念ながら眺めることはできません。
しかし、車両は20年前と変わりましたが、景色は変わってませんね。旧田子倉駅のホームも20年前の記憶と全く同じでした。

列車はやがて終点只見駅に到着しました。

只見駅

只見駅駅舎。列車の来る時間帯を中心にきっぷを販売しています。

只見駅は簡易委託のようで、きっぷを販売しています。なので、ここで入場券を購入。

只見駅入場券

只見駅の入場券。マルス端末ではなく、「東」の文字が入っています。

時間が余ったので駅周辺を回ったのですが、あまりめぼしいものはなし。以前から只見は飲食店が乏しいという話を聞きますが、只見線復活後に観光客が結構入っていると思うのですが、そこまで只見駅自体の客が増えたようではないようです。

只見線のSL

只見で静態保存しているC58。駅から少し離れたところにあるので注意。以前とそんなに変わってないように見えますが比較的メンテナンスは行っている模様。

只見駅から徒歩15分のところに公衆浴場もあるのですが、この時間帯は営業しておらず、ちょっとがっかり。仕方がないのでSL見物と適当に食事を済ませて駅に戻ってきました。

風っこ

びゅうコースター風っこ。側窓は閉じた状態で運行とありましたが、先週それで灼熱地獄になったようで、一部の窓が外されています。

駅に戻ると「びゅうコースター風っこ」が客待ち中。ヘッドマークもシンプルに「風っこ」となっていました。気が付けば一般形のキハ40はJR東日本ではすべて退役したため、JR東日本でキハ40のお面を持った車両はこの「風っこ」のみとなってしまいました。ただこの車両もトロッコ改造うけてから既に24年が経過し、そろそろ引退の声もかかる車両なのではないでしょうか。

運転台

運転台のドアは開けっ放し。風通しを良くするための苦肉の策です。風っこなのに風に苦しむとは本末転倒。。。。

なお、当初予定では「風っこ」の窓枠ははめた状態で運行とのことですが、先週運行時に灼熱地獄になったようで大変だったようです。さすがにそれではまずいと思ったのか、一部の窓枠がとりはずされ、風が通るようになっていました。
また運転台のドアも開放状態となり、運転席の窓から風が通るようになっています。

この日は「暑い」の声は聞きませんでしたが、それでも日があたって風がないと汗がじわっとでてきます。

只見駅を発車。前半は只見川を左右にみながら山間部を降りていきます。当然ながらその只見川を渡る部分が見どころになるわけでして。

叶津川橋梁

カーブを描きながら川を渡る叶津川橋梁。どちらかというと車内より外から見たほうがいいかな。

只見を発車すると早速見どころが。「叶津川橋梁」です。ゆっくりと橋を渡っていきます。このあたりは高架区間でもあるため、川と集落を眼下に眺めながら走りますが、むしろ外からの写真のほうがいい場所だったり。

第八只見川橋梁

第八只見川橋梁。こちらも只見側がゆるくカーブを描いており、窓から二連トラス橋が見えます。

ここから先は只見側を渡るたびに橋名が「第〇只見川橋梁」と呼ばれるようになり、「第一」から「第八」まであります。
只見側から最初に渡るのは「第八只見川橋梁」。静かな川面に架かる橋ですが対岸に渡る橋ではなく、地面に線路が引けないから川に橋を通して渡るというある意味珍しい橋です。

対岸

対岸には撮影者の姿も。ただ、このあたり道路が狭くて結構危険なのは変わってないような・・・

「第八只見川橋梁」はこれまた只見線の写真でよく使われるビュースポット。徐行してゆっくり渡ります。もっとも川の対岸にはいかず、絶壁なので川に橋を架けて通過する手法となっています。

対岸には撮影者の姿も。くれぐれも事故にはご注意を・・・

本名ダム

第六只見川橋梁から眺めた本名ダム。豪快に放水していました。

第六只見川橋梁からは本名ダムが目の前に見えます。ダムからは一つだけですが勢いよく水が放水されていました。
ここはダムと列車をまとめて撮影できる撮影スポットとして有名で。ダムと反対側を見るとやっぱり撮影している人が(笑)。乗るより撮るほうがいいかもとちょっと思ったり。

只見川

只見川がゆるやかになると、もうすぐ会津川口駅です。ここでしばらく停車します。

第六只見川橋梁を渡ると谷間も少し開け、川の流れもゆるやかになります。本名駅を通過して、進行方向左手にゆるやかに流れる川の流れがみえたか、と思ったら、会津川口駅に到着。

ここでしばらく停車します。

11/8の記事に続く)

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