特急「くろしおサイクル11号」のチケットレス特急券です。「くろしおサイクル」とは聞きなれない列車名ですが、「くろしお」のうち利用の少ない白浜~新宮間において、6号車をサイクリスト専用車として自転車と一緒に乗車できるようにしたものです。
なお最繁忙期は設定が中止されることもあります。
別列車なので、e5489や指定席券売機上でも列車が分かれていることに注意が必要です。なお、座席指定をしようとしてシートマップを出すとC席しか出ませんが、これはその横1列をすべて使えることを意味します。自転車はAB席に立てかけて、人間はCD席に座る形。ちなみにD席は海側なので景色面での考慮もばっちり。
利用可能駅は白浜、串本、紀伊勝浦、新宮のみ。今回は新宮でレンタサイクルを借りて紀伊勝浦までサイクリング、紀伊勝浦から「くろしおサイクル」で新宮に戻る計画を立てました。
海辺に立つ鳥居
(5/2の記事からの続き)
WEST EXPRESS 銀河を新宮で降り、そのまま駅前の観光案内所へ。
ここでWEST EXPRESS 銀河のクリアファイルがもらえますがレンタサイクルもやっています。銀河パスポートを持っていると2割引きとお得。
自転車を借りてまずは熊野速玉大社へ。熊野三山を構成する大社ですが、新宮駅から徒歩圏内ということで簡単に行けると思って後回しにした結果、ここまで未訪問(笑)まああるあるですが。
5分ほど走ると鳥居が見えますが自転車は裏から回る必要があるようで、裏から自転車置き場において参拝。
街中にあるだけあってそれほど大きくはないようですが、観光客の姿もちらほら。お参りして速玉大社独特のなぎ守を購入。境内にはご神木の梛の木があるそうで、それにちなんだお守りだとか。
速玉大社を後にして、今度は海岸線を走ります。
新宮から三輪崎の間の海岸線は王子ヶ浜と呼ばれ、アカウミガメの産卵地としても知られています。ただ景色はいいのですがこのあたりはちょっとした山越え区間となり、電動アシストでない場合はちょっとつらいかも。ただ、ここを越えるとこの先は紀伊勝浦までほぼ平坦なので、頑張って走りましょう。
三輪崎の駅手前で海側に入ります。この先には鈴島、孔島という「島」と言いながら地続きの島があります。鈴島手前で自転車を降り、徒歩で島探検を。
まずは鈴島から。道なりにあるいてそのまま直進。すると写真のような奇岩の光景が広がります。橋杭岩もそうですが、こういう奇岩はたいてい地震等で隆起してできたんだろうなあと推測。残念ながらタモリほど地形には詳しくないのでこれ以上はわかりませんが。
さらに堤防沿いをてくてくあるくと今度は孔島につきます。
海岸にポツンと立つ鳥居。まるで宮島の厳島神社みたいだと思ったらこのお社も「厳島神社」というそうで。宮島との関係性は不明。
入ると鳥居が連なっており、ちょっと神秘的な光景が。ただしそこまで長くはなく、すぐに祠に到着します。ここは江戸時代の捕鯨が盛んだったころに建てられた神社で、当時の面影を残しているとか。
歩いて自転車に戻り、ちょっと足というかふくらはぎが重いのでどこかで休憩しようとしたらおあつらえ向きの足湯を発見。ここで休憩とします。
まぐろ!まぐろ!まぐろ!
休憩のあとは再び自転車で海岸線沿いを走行。急な勾配もなく快適なサイクリング。
新宮市から那智勝浦町に入り宇久井の集落へ。ここにまぐろの無人販売所が。
那智勝浦名物のまぐろの無人販売です。
通りかかったとき、たまたま店員さん商品を置いていて、入荷直後の様子。ちょっと覗いてみると大量にまぐろのパックが。
無造作に詰め込まれたまぐろの切り身がずっしりと。決して綺麗ではありませんがかなりボリュームがありそして安価です。さらに入荷したばかりからか、すき身が200円と格安で販売中。これは狙い目だとすき身ばかり購入。今晩はすき身丼じゃあと気勢あげつつ、用意した携帯用クーラーバッグに詰めていきます。
このためにわざわざクーラーバッグを持参しました(笑)なお、氷は自由なので詰めていきます。
電卓で計算して代金を料金箱に入れます。おつりは出ませんので事前に両替機で両替をお願いいたします・・・ってバスかいな。
晩飯を期待ながらさらに海岸線を紀伊勝浦方面へ。途中、道の駅なちで一休み。ここにもまぐろの販売が。ここも切り身が中心で、有人ですがお値段抑え目。でもここはぐっと我慢。
さらに自転車を走らせるとさらにまぐろの無人店舗が登場
足を踏み入れると特に切り落としが大量に陳列。1パック200gほど入っていて200円となれば買わないわけにはいきません。と切り落としを2パック購入。400円也。マグロの種類が書いてませんでしたが、色合いからしてびん長でしょうがそれでもこれは安い。
しかし既に晩飯用のまぐろは購入済。さてどうするか(笑)
紀伊勝浦駅まえの足湯で再度ふくらはぎをリラックスさせ、「くろしおサイクル11号」に乗車です。
改札口で自転車カバーをもらい、ホームに自転車を抱えて入ります。紀伊勝浦駅はエレベーターに自転車を積みこめないので階段で運ぶしかなくちょっと不便。
ホームでカバーをかぶせて列車に乗り込みます。ただやっぱりというか自転車をドアとか車体のあちこちにぶつけてしまうのはご愛敬。カバーをかけているので傷が入ったりとかはしませんでしたが。
本来はAB席に立てかけるのが正しい姿。
ただ、この車両にいるのは自分ひとりだけ。だとすると通路にはみ出ても気になりません。というわけで立てかけずにそのままAB席の足元に自転車を置くことに。当然ながら通路に自転車がはみ出ます。まあ、不細工でも乗せられればOK。
レンタサイクルで新宮~那智勝浦往復は結構おすすめです。特急じゃなくて普通列車にも自転車はそのまま乗れますので、お金を節約したい方は普通列車のご利用をどうぞ。
さてこの大量のまぐろの切り落としですが、どうしようか(何も考えてないのかい・・・)
(5/6の記事に続く)
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