三次~備後庄原~東城を中心とした、JR西日本芸備線及び備北交通の高速バスが2日間乗り放題の、「夏休みバス&レール乗り放題パス 2デイ」です。
2023年7/22~8/30の土日のいずれか含む2日間有効で、発売額は2000円。
実はきっぷ自体は2022年にも同様のきっぷがあったのですが、区間が三次ではなく備後庄原~東城間でした。
一時検討はしたのですが、本数が無さ過ぎて流石に有効的な使い道が見つからず見送りに。わずかに庄原~東城往復で使いでがありますが、基本往復2720円の高速バス往復で使うのが最適解となり、JR芸備線は「使えるものの使えない」状況でした。
JR芸備線よりもバス利用促進になるんじゃないかなあ、ときっぷの存在意義について首をかしげていたのですが、流石にマズイと思ったのか2023年度はお値段そのままでフリー区間に庄原~三次が追加。
こうなると俄然興味が出てきます。
というのも並行発売する広島~三次の「バス&レールどっちも割きっぷ」との併用ができるようになるからです。
バス&レールどっちも割きっぷが2000円、三次~庄原バス&JR芸備線往復が970円なので、広島~庄原で考えるとこの2枚の併用は損ですが、広島~東城で考えると三次~東城のバス往復が2900円、バスとJR芸備線往復で2790円と割と高額なので、いろいろ楽しめそう・・・ということで、2023年夏、車で庄原まで出かけました。
なお、庄原~三次間のバスについては本きっぷは高速バス限定で、一般路線バスは利用できません。
バスで楽しむ庄原
通常、旅行は公共交通を使いますが、今回は自家用車で出発。
理由は簡単で時間効率がいいためです。
今回は一泊2日での日程とかなり短め。となると芸備線へのアプローチはなるべく短くしたいのですが、自らの拠点となる松江起点とすると、JR利用の最速ルートで備後落合14時が最速。これは流石に遅すぎ。
なら松江~広島の高速バスを三次で降りるという手も考えましたが、コロナ渦等で減便運行となっており、三次駅が14時ごろ到着になりこれまた遅く使い物にならないため、消去法的に自家用車で。
松江道使うと、松江駅から三次駅・備後庄原駅まで1時間半ほどで着くので、自分で運転してもそれほど時間はかかりません。
逆に都市間の公共交通機関が破綻状態とも言えます。
庄原駅前にはパーク&ライドの無料駐車場がありますが、ほとんど埋まっており、一か所だけ空いていたスペースになんとか潜り込みます。
庄原からはラフォーレ庄原へ。広島からやってきたのはカープラッピング車。庄原駅で全員おろし、自分ひとりだけを乗せてラフォーレ庄原に向かいました。
ラフォーレ庄原は、庄原市が運営している(実際は民間企業に委託)備北地区最大のリゾート施設で、温泉も湧出。この温泉目当てに立ち寄りました。
日帰りは700円。自動券売機で購入するスタイルで、脱衣所前でチケットを手渡すシステム。
この日は家族連れが多く、かなり賑わっていました。
温泉は内湯と露天に1か所ずつ、そのほかは真湯ですが、真湯側の設備がかなり楽しい。ジェットバスが4種類10カ所以上あり、一つずつやって見るとそれぞれ特色があって楽しい。
この日は35度以上の猛暑日だったため、温泉よりも温度が低めの真湯のほうが人気が高かったようで、数の多いジェットバスもほとんどが埋まっていました。
しばらく温泉を楽しんでホテルのロビーでくつろいだあとは、ラフォーレ庄原始発の広島駅新幹線口行き備北交通の高速バスに乗ります。
あらかじめ運転士に、バス&レール乗り放題パスとバス&レールどっちも割きっぷを併用して広島駅まで乗ることを告げて乗車。ラフォーレ庄原出発時は私一人でした。
備後庄原駅で客を数人拾って、庄原ICから中国自動車道に入ります。
庄原ICから高速に乗ると備北丘陵公園を突っ切っていきます。
庄原から三次までの高速区間は中国自動車道といえど、多少アップダウンがあるぐらいでわりと走りやすい区間です。
25分ほどで三次駅に到着。ここでも客を乗せ、広島に向けて出発していきました。
なお、庄原からの広島方面行き高速バスは毎時0分発が基本。そして三次駅発が毎時30発と非常にわかりやすいダイヤとなっており、高速バスを使った広島~三次・庄原はかなり便利です。
(10/9の記事に続く)
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