伊勢鉄道鈴鹿駅で発券した「鈴鹿->名古屋」「名古屋->三河安城」の乗継の特定特急券です。
名古屋の宿がどこも満室で泊まれず、だったらということで三河安城の宿へ。ビジネス利用がメインの三河安城は土曜日に泊まれなかった記憶はなく、しかも名古屋より確実に安いので名古屋に来るときにしばしば使います。在来線の快速が止まらないのがネックでしょうか。
快速は止まらないけど新幹線は止まるので、これ幸いと「南紀」の鈴鹿->名古屋の乗継割引の特定特急券と、名古屋->三河安城の新幹線の特定特急券との組み合わせで購入しました。
「南紀」はの特急料金の650円があまり見かけない額ですが、これは河原田~名古屋JR東海区間の特定の自由席特急料金660円が乗継割引で半額になって330円。これに伊勢鉄道(鈴鹿~河原田)の特急料金320円が加算されて650円となっています。
伊勢鉄道の料金補充券で発行。事由欄が「6:特定特急券」「10:乗継割引」となっており、右下の「事由」欄に10、すなわち「乗継割引」を示してJR東海分330円を記載、一方、連社欄は320円と伊勢鉄道分の特急料金を記載しています。
また、「鈴鹿」と「名古屋」の下には数字が記載されていますがこれは「事務管コード」と呼ばれ、駅ごとに振られた番号になります。JR線は6桁、JR線以外は7桁の数字となるため、「鈴鹿」が7桁の「6801102」、「名古屋」が6桁の「530116」になります。
その右下にある「経由コード」はどの駅を経由するかを事務管コードで記したもので、ここでは河原田駅の「530814」が記載されています。
最後にその下にある「接続」はJRと連絡する私鉄線の接続駅を示す「接続駅コード」と呼ばれるもので、ここではJR東海と伊勢鉄道の接続駅である河原田駅を示す「5557」が記載されています。
しかし手書きだと手間がかかりますね。鈴鹿->名古屋なんて大量に売れるでしょうから覚えていてスムーズに出ましたが、全然知らない駅だとかなり困ったことになるんじゃないかと思われます。
もっとも鈴鹿駅から日本全国のJR駅の乗車券類が発売できるわけではありません。
一方名古屋->三河安城の特定特急券はJR東海様式の料金補充券で発行。現在日常的にJR東海の料補を使用する駅はほとんどなく、ある意味珍しい駅とも言えます。
事由欄が「3:新幹線特定特急券」とあるとおり、三河安城は東海道新幹線名古屋駅の隣の駅なので、特定特急料金が適用されて870円となっています。
さてこの料補の乗継特急券ですが、2024年3月のダイヤ改正で乗継割引制度が全廃されます。このため、この乗継割引の料補も過去帳入りは確実です。
一方、JR東海の料補はいつまで残るのでしょうか・・・?
従来は乗継割引は特急券を一括して購入するときに適用するというルールがあったため名古屋からの特急券もあわせて販売していましたが、その乗継割引自体が廃止されると鈴鹿駅でJR東海単体の料補の自由席特急券を販売する理由がなくなります。
もしかすると、伊勢鉄道鈴鹿駅でのJR東海単体の自由席特急券の取扱をどこかのタイミングでやめるかもしれません。
新型車両の競演
鈴鹿駅に入線したのは新型のハイブリッド車両であるHC85系。4両編成で3両が指定席、1両が自由席ですがその自由席は大混雑。
停車時はアイドリングストップがかかっているようで、まさに電車のように静か。発車時は電車のようにモーター音がしますが、遅れてエンジン音もあわせてするようになります。
車輛の品質に定評があるJR東海だけあって流石に走りはなめらか。関西本線はそこまで線路規格がいいとは思えないのですが、滑るようにに走ります。
ただし、悲しいかな一部単線区間があってかつ本数も多いために頻繁に運転停車を強いられるのがネック。
性能をフルに生かした走行は次回に回しましょう。
名古屋駅の連絡改札口では料補は自動改札を通れないので、係員のいる改札を通ります。
乗車した名古屋駅始発のこだま738号は、N700Sでの運転。西九州新幹線以外では意外にも初乗車となります。
時刻表を見ると運用の都合か案外N700Sでの「こだま」運用は多いようです。
車内は従来車とあまり変わりないように見えますが、コンセントが手元にくるようになって使いやすくなったのと、ドア上の行き先表示が見やすくなったのが新型の特徴。
名古屋を発車後、あっという間に三河安城到着。
隣の駅とはいえ、やはり新幹線はラクで速いです。
自由席の15号車は三河安城では屋根がないため、ホームに屋根のない開放的な停車中の写真が撮れますが、これはこれから天気がどんどん怪しくなっていくような(笑)
ほどなくして雨が降り出したので、駅近くの餃子の王将で晩飯を調達して早々とホテルに引っ込みました。
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