JR西日本では、J-WESTカード所持者、その後一般クレジットカードも含めたe5489のカード会員向けに、チケットレス特急券を発売していました。
スマホもしくはPCのe5489で購入し、e5489のスマホ画面がそのままチケットになるもので、一部を除き発売が2日前からではありますが、価格が通常の指定席の特急料金の半額以下という激安ぶりで、主に通勤利用者の足となっていました。
ところが、2023年3月に「すわっていこかキャンペーン」をJR西日本で実施、その中で、このチケットレス特急券のスペシャルバージョンとして、「J-WESTチケットレス390」が発売されました。
これは、4/28までの平日を対象に、エリア内の特急料金が一律390円になるというものです。これが発表されると流石に反響は大きかったようです。
最長が京都~紀伊田辺間の特急料金2510円(4/1から2950円)で、これが390円ですから8割引以上のバーゲンセール。しかも発売数の制限はなさそうということで、さすがに驚きました。
ただし、京都~紀伊田辺を直通する特急は1日1往復です。。。
ただ、この裏側で通常のチケットレス特急券の値上げも行われており、390円チケットレスでお試ししてもらって、4/29以降通常のチケットレスも使ってもらおうという魂胆でしょうか。
さらに、WESTERポイントも、4/1からこのチケットレス特急券の還元率は2%(J-WESTカード利用者は倍なので4%)となっています。
モバイルICOCAも始まりましたが、JR西日本はこのスマホチケットタイプのチケットレス全面推しの姿勢のようです。
同じチケットレスでも、あくまでもSuicaにきっぷを載せることを優先させたJR東日本とはかなりアプローチが違い、なかなか面白いです。
もっともJR東日本も「えきねっとチケットレスサービス」など、画面提示タイプのチケットレス特急券もじわじわ増えています。
車両変更でコンセント
今回乗車したのは「くろしお20号」。2023/03/18 のダイヤ改正で、大阪駅のうめきた新駅が開業し、大阪駅停車になりました。
うめきた新駅については後日取り上げる予定なので割愛しますが、紀伊田辺~大阪の特急料金が390円というのは凄い。(通常2290円)
やってきたのは「オーシャンアロー編成」283系ではなく、287系電車。
283系は故障が多く、よく287系が代走に入ると聞きますが、今回もそのような理由でしょうか。
283系は振り子電車ですが、287系は振り子電車ではありません。このため、カーブでの通過速度がどうしても287系では落ちてしまいます。
しかし、車両変更がかかっても時刻に変更はありません。単に線形がよくて振り子なしでも問題ないのか、283系がスペックダウンして走らせてのかどっちなのでしょうか。
しかし、1番席を確保していた自分にとってはこの変更は好都合。なんといってもコンセント付の座席になったからです。(283系は座席コンセントなし、287系は車端の壁際席のみコンセントあり)
「くろしお」は紀伊田辺~和歌山と海南と御坊にしか止まらない速達タイプと、2駅に加えて南部、湯浅、藤並、簑島に停車するタイプとありますが、「くろしお20号」は後者のタイプで、丹念に停車していきます。
全車指定席なのはすっかり浸透したようで、特にトラブル等はないようでした。
南部を過ぎると太平洋が見えてきます。このあたりは撮影スポットとしても名高く、よく列車の写真に登場してきます。
ただ、この日の乗客は地元客もしくは温泉帰りで疲れ果てた客のどちらかだったようで、海に対して熱心に見たり、写真を撮ったりしてた人は3号車では自分だけだったようです(笑)
減速して車窓案内する「くろしお」もいますが、この「くろしお20号」は特にそのようなこともせず、一気に駆け抜けていきました。
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