大阪~新潟を結ぶ臨時特急「ふるさと雷鳥」の特急券です。
大阪~新潟をかつては「白鳥」とともに「雷鳥」も足を伸ばしていましたが、「白鳥」廃止の陰でひっそりとこの「新潟雷鳥」も廃止されました。
その後、盆や正月などのピーク時には臨時の雷鳥が新潟まで運転されるようになり、その後「ふるさと雷鳥」として運転されるようになりました。
使用車両は、年度ごとに変わっていますが、今年は急行「能登」用489系車両(ボンネット車両)が充当されました。
ただし、ごらんのとおり雷鳥のヘッドマークはなく「臨時」表示です。
この「ふるさと雷鳥」の運転区間の大阪~新潟間は600kmをわずかに超え、昼行在来線特急では、現在唯一「601km以上」のA特急料金を適用する区間になっています。
さて、このふるさと雷鳥ですが、えらい目にあいました。
大阪を定時に発車、金沢までは比較的快調に飛ばしていたのですが、金沢で抑止。
なんでも倶利伽羅峠で集中豪雨があったらしく、抑止になっていたそう。
でもふるさと雷鳥が金沢に到達した時点では、抑止は解除され、徐行運転になっていました。
その後ノロノロ運転ながらも運転を続行。ところが倶利伽羅駅の手前で大休止。
抑止は解除されているのに、なぜこんなところでとまるのはわかりません。
すでに1時間近い遅れが発生しています。
ようやく運転が再開され、これでまともになる・・・と思ったら今度は倶利伽羅駅の次の石動(いするぎ)駅で大休止。
ここで、今度は石動の次の駅の福岡~西高岡間で踏み切りが全部故障したということだそうです。
運転が再開した時点で約2時間近い遅延が発生。
これは困りました。なぜなら新津から先、坂町から米坂線を経由して仙台に到達、そこから札幌行き寝台特急「エルム」に乗る必要があったからです。
代案として新津から磐越西線を経由する案も考えましたが、この遅れだとこれも可能かとっても怪しい。
直江津でJR西日本からJR東日本の車掌に交代。
ここで、今度は新潟周辺の在来線が集中豪雨でまともに動いていないという絶望的な情報が。
ますますこれから先が怪しくなり、米坂線経由はおろか、磐越西線経由も絶望。
「エルム」に乗るには、長岡から上越新幹線・東北新幹線経由で大宮経由しかありません。
車掌に情報を求めるも車掌自体が混乱しているようで、駅で聞いてくれとのこと。
仕方がないので、150分ほど遅れで長岡で下車、「ふるさと雷鳥」の特急券と「エルム」の寝台券を提示してなんとかならないか聞いてみます。
もちろんこの時点では、新幹線経由の乗車券・特急券は自腹のつもりで考えていましたが、不乗となる長岡以遠の乗車券はなんとかしてもらわないといけません。
自分の都合によるものではないので、取られ損だけは避けたいです。
しばらく関係各所に連絡していたようで、しばし待ったあと、
結果としては、新幹線大宮経由で仙台まで便宜乗車することになりました。
業務連絡書には「ふるさと雷鳥号120分以上の遅れの為、長岡駅から大宮経由仙台駅まで」「8/13エルム号乗車」
と記載されています。
新幹線は特に問題なく動いていたようで、無事仙台で「エルム」に追いつくことができました。
この場を借りてお世話になった長岡駅の方々にはお礼を改めて申し上げます。
ところで、仙台駅の改札でこの業務連絡書を見せると「ハイどうぞ」で、回収されずに通されてしまいました。
なのでこの業務連絡書、いまだに手元にあります。いいのかなあ?
コメント
小生もこの日大阪より「トワイライトエクスプレス」で札幌へ向かっていました。北陸地方の集中豪雨の影響で、新津発車時点で約90分遅れ、夜行区間でもあまり遅れを取り戻せず最終的に70分遅れで札幌に10:20頃着きました。南千歳で「スーパーおおぞら」、札幌で「フラノラベンダーエクスプレス」が、接続待ちで出発時間を過ぎても待っていました。札幌より網走方面へ乗り継ぐ人(指定券を持っていた人)はいなかったようです。「オホーツク」は9:40の次が15時過ぎなので、もしいたら、9:40発の3号を待たせていたのかな?
この日はゲリラ豪雨があちこちであったみたいですね。
最近の傾向としては、こういう豪雨が発生して突然止まるケースが多いですね。。。
こん**は
私もこの日のふるさと雷鳥号で大阪から新潟まで乗車しました。長岡駅でしばらく停車していたときに、車掌さんだったか「きょうは新潟も酷い雨でダイヤが大幅に乱れた」と聞きましたので、新潟から先、秋田まで向かうつもりでいた私は不安になっていました。結局、新潟には18時40分頃に到着。新潟からは、羽越線のダイヤ乱れでまだ折り返し「いなほ9号」となる列車が到着していないとのこと。酒田からは普通列車に乗り継ぐつもりでいましたが、接続を取らず、バス代行となりまして、秋田到着は午前1時過ぎとなりました。今ではこれも良い想い出です。