松山の伊予鉄道が運転する「坊ちゃん列車」の乗車券です。
SL風に仕立てたディーゼル機関車が客車を引っ張って路面区間を走るもので、路面区間にSLという組み合わせが登場当時、かなり話題を呼びました。
もっとも話題性は高かったものの、乗車運賃が異常に高い(1日乗車券込みで1,000円!)がネックとなり、乗車率が低迷したものの、数年後に増発と値下げ(1日乗車券込みで500円、単独乗車で300円)を行い、以降は定着しています。
この乗車券は1,000円時代のもので、さすがにこの値段を聞いたときは躊躇しました。
遊園地の乗り物なんかよりはるかに高い設定はどうよ、と思いながらもネタのために購入。
乗車しました。
乗車区間は松山~大街道間、所要にして8分程度。
路面区間を客車列車が走る(だって、一応SLですから)のはさすがに新鮮で、それはそれでいいのですが、やはり値段のことがずっと頭から離れませんでした。
今だったらもっと楽しめると思います。
ところで松山市駅は行き止まり駅ですが、ぼっちゃん列車は機関車+客車です。
そこで、どうやって、機関車を付け替えているのかという疑問が出てきますが、こんな感じです。
坊ちゃん列車が松山市駅に到着しました。
松山市駅は行き止まり式の駅なので、客車牽引の坊ちゃん列車にはかなりつらいものがあります。そこで・・・
まずは機関車を切り離し、線路真ん中のターンテーブルに載せ、手動で回転します。
あとに残された客車は人力で、んしょ、んしょ、んしょ・・・
このようにして無事方向転換を果たし、次のお客さんを待ちます。