富山市内のホテル・旅館に宿泊するともらえる「市内路面電車割引利用券」です。富山地方鉄道の市内線及び富山港線が2回分半額で利用できるものです。
有効期限はなく、この割引利用券の制度が廃止されるまでとなっています。このため、富山に以前泊まったときにもらったものを持ってきて利用してみました。富山市内線および富山港線は1乗車240円均一なので、2回分120円で利用できることになります。
なお、割引券が配布されるホテルは決まっているので、特典を受ける場合はホテル予約前にあらかじめ調べておく必要があります。
ちなみにインバウンド向けにも同様の制度がありますが、こちらは2回まで無料で乗ることができます。何故か区別してますがなんでなのでしょうか・・・?
スタイルとしては割引券をちぎって120円と一緒に運賃箱に入れるスタイルです。
裏面には配布時にホテル名のスタンプ押印され、押印がない場合は無効ですが特に調べられなかった気がします。
運河と立山連峰
(5/31の記事から続く)
「つるぎ26号」を富山で降り、しばらく時間があったので余ってた割引券で岩瀬浜へ。富山駅高架下に富山駅停留所が設置され、富山市内線と富山港線が直通運転されています。
しゃれたホームに低床電車が走る姿は、まさに海外でよく見かけるLRTそのもの。LRT先進地として、この富山の事例は宇都宮ライトレールその他各地のLRT導入に影響を与えました。
富山から途中の奥田中学校前までは新設された路面区間を走ります。奥田中学校前からは旧富山港線の線路を走ります。車両は9000形「CENTRAM(セントラム)」の愛称で呼ばれています。
なお、富山以北は連接の低床車のみの運用とされ、単車の旧型車両が入線することはありません。
旧富山港線のホームは東岩瀬駅以外は取り壊され、新設の低床ホームができていました。トコトコと走って岩瀬浜に到着。ここから岩瀬運河が見えるところまで歩きます。徒歩5分ほど。
岩瀬運河を岩瀬橋で渡りますが、ここがフォトスポットで、運河を渡る富山市内線電車が撮影できます。そして背景には立山連峰が映る絶好のシチュエーション。残念ながらこの日は山頂付近が雲で覆われていたため、すっきりとした写真にはなりませんでしたが、晴れているとかなり映える写真が撮れます。

岩瀬運河から富山競輪場まで歩き、ここから乗車。JR時代は競輪開催中しか停車せず、富山港線で唯一常備の乗車券が発売されていたことできっぷマニアにも有名でした。

JR時代は1時間に1本だった本数も今はデータイム1時間に4本と便利になり、利用も定着しているようです。
なお、JR西日本から富山ライトレールに移管したときに、この競輪場前駅は臨時駅から常設駅になっています。
やってきた電車は「グランドプラザ前」行き。これは、富山駅を越えて富山市内を環状運転するもので、富山から先もそのまま乗ってみましょう。車両は富山ライトレール発足時に投入された600形「ポートラム(PORTRAM)」です。
富山駅からさらに南下しますが、丸の内を過ぎると左に折れ単線区間になります。この単線区間が2009年に環状運転を開始したときの新設区間となります。
電車は富山城址公園沿いをぐるっと回りますが、大手町で右折して再度南下。富山市ではこのあたりから総曲輪(そうがわ)と呼ばれる繁華街となり、人が多く集まる場所となります。環状線はこの繁華街への足としても使われるようです。
グランドプラザ前を過ぎるとしばらくして進路を北にとって富山駅に戻るルートとなります。途中の桜橋付近が富山市の歓楽街の最寄り駅といったところか。泊まったときはたまに夜食に出かけることも。
ほどなく地鉄の富山駅が見えると富山駅まですぐです。一周30分ほどのこじんまりとした環状運転ですが、それなりに変化のある路線ですね。
海鮮丼で〆る
富山で用事を済まし、そのまま知り合いと夕食に向かうことに。帰りの電車もあるので、あまり行列ができる有名ところは避けたいし、できれば駅に近いほうがいい、ということで富山駅ナカで済ますことに。
とりあえず海鮮で・・・ってことで魚どん亭へ。
富山湾スペシャル海鮮丼(4378円)。富山湾の海の幸11種を詰め込んだものです。カニ、ぶり、まぐろ、うにといった定番に加え、白エビのむき身、のどくろ(こちらではのどぐろと言うそうです。)といったものまで全11品がこれでもかとばかり乗せられています。アサリ汁付。
値段がかなり張り、コスパ的にはいまいち感もありますが、身がそれぞれデカイ。お上品にというよりどちらかというとほおばって食べる分には十分満足できるものでした。
ビールで乾杯し、帰り列車の発車間際まで世間話に花を咲かせていました。
(6/4の記事に続く)
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