「かささぎ105号」特急券

2023年9月の西九州新幹線開業と同時に誕生した特急「かささぎ」号の特急券です。
いままで、博多~長崎間で運転されていた「かもめ」が西九州新幹線開業で廃止されるのに伴い、西九州新幹線から離れたところにある肥前鹿島への利便性確保のため、博多~肥前鹿島間で運転されるようになりました。

肥前鹿島ではなく、佐賀駅どまりの「かささぎ」もあります。「かささぎ」は佐賀県の県鳥で、このために佐賀行きも「かささぎ」になったのではないかと思います。
なお、「サギ」と名前がつきますが、実際は「カラス」の仲間で、「かちがらす」と呼ぶことも。

誰がために走らせる?

鳥栖駅に進入するかささぎ105号
鳥栖駅に入線するかささぎ105号です。885系で運転ですが787系の運転もあります。

SL人吉を鳥栖駅で見送り、5,6番ホームに向かってしばらく待つと、かささぎ105号が入線してきました。885系6両編成です。ヘッドマークがないので見た目は、以前の「白いかもめ」と全く変わりません。

「かささぎ105号」1号車車内
乗車したのは1号車。1号車の普通車には足元にコンセントがあります。

乗車したのは1号車。885系の普通席は革張りシートから通常の布モケットにほとんど変わってしまいましたが、1号車の普通席はまだ革張りのシートが残っている編成があります。今回乗車したSM11編成はまだ革張りでした。
さらに足元を見るとコンセントが増設されてました。
もともと885系の普通車は2号車にコンセントがありましたが、1号車/3号車にもコンセントが増設されています。
ただ形状が異なり、2号車はひじ掛け下、1号車/3号車は窓側席足元になります。
2号車のほうが使いやすそうですが、コンセント直付けタイプのACアダプターが差し込めないタイプなので、スマホ充電目的の場合は1号車/3号車のほうが確実かも。

1号車の普通席が客は3人。
新鳥栖を過ぎると平野部を疾走して佐賀駅に到着です。佐賀で1号車からは一人降りたものの、一人乗車してこの3人が1号車で肥前鹿島まで向かいました。

終点「肥前鹿島」
次は終点「肥前鹿島」。鳥栖からわずか40分強の短い乗車でした。

終点の肥前鹿島で下車したのは10数名。自由席は鳥栖~佐賀間でそこそこ乗っていたとはいえ、同時間帯の「リレーかもめ」や「みどり」と比べると極端に客数は少な目です。
「かささぎ」は佐賀以西は基本的に肥前鹿島だけが目的地のためここまで客数に差が出るわけですが、流石に長続きするとはちょっと思えないです。
おそらくどこかのタイミングで江北~肥前鹿島のリレー列車を仕立てて「リレーかもめ」「みどり」に吸収されてしまうのでは、と思います。

肥前鹿島駅に到着したかささぎ105号
肥前鹿島駅に到着した「かささぎ105号」。駅の朱色は祐徳稲荷神社をイメージしたのでしょうか。

肥前鹿島駅に到着すると「かささぎ110号」として折り返していきます。
日本三大稲荷の一つとされる祐徳稲荷神社は、ここからバスで10分ほどと意外と距離があります。(本数はそれなり)そのほか、佐賀や武雄温泉、嬉野温泉など、各方面へのバス便が多く走っているのは意外でした。確かに鉄道だと武雄温泉や嬉野温泉はかなり大回りですしね。

 

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