ANA「伊丹→福島」ご搭乗案内

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今回はANAの1695便、伊丹発福島行きの搭乗案内書(?)です。
鉄道のきっぷ以上に飛行機の搭乗券のスタイルの変化は激しく、昔は青く大きな紙だったのですが、最近はICカードを持っていれば、一切紙を発行せずに搭乗することも可能になりました。
とはいっても羽田みたいな大空港だと搭乗口がどこなのか紙で出してくれたほうが親切です。ということで、このような搭乗案内が発行されたのでは、と思います。

さて、このANA1695便ですが、この日が営業初フライトとなるB737-800(機体番号JA85A)での運航です。
東北フラワージェットと名づけられたこの機体は「震災を風化させない」「東北の元気と感謝を全国に届けたい」というANA福島空港職員の発案によって企画され、今回の新造機にデカールされました。

文字通り機体にさまざまな花が描かれています。
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伊丹空港での写真ですが、飛行機の近くでGHさんが水で花の絵を描いてます。もっとも離陸時には乾いてすべて消えてましたが。
伊丹で簡単なセレモニーが行われ、早速搭乗。ここで記念品などが配られました。
この日は快晴で、下の景色もよく見えます。順調に飛行を続けて定刻に福島空港に着陸しました。

福島空港では大勢の見物人がお出迎え。そして脇には消防車が。
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駐機場に入ろうとすると、消防車が放水アーチをかけました。放水は初めての経験です。
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本来ならば、搭乗ゲートに入るのですが、この日は駐機スポットで停止。客はタラップで降機することに。時間があれば、スポットに留まって飛行機の機体を思う存分撮影するサービスがありました。
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ANAでは搭乗記念に飛行機の絵葉書がもらえますが、この便の絵葉書はフラワージェット仕様です。
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絵葉書の裏面には手書きのメッセージが添えられていました。
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また、初便ということで搭乗証明書(?)も。
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福島空港では、この日、空港のエプロンに仮設のステージを組んで野外フェス「ふくしまおおぞらフェスタ」が開催されてました。
こちらも参加しましたが、写真は禁止なので撮影はしていません。そのかわりといえばなんですが、福島空港の展望デッキからフェスの後ろ側を撮影してみました。
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福島空港は便数は少ないですが、時折ステージの横を飛行機が離着陸するなど、なかなか面白い展開になっていました。

<おまけ1>
福島空港からは乗り合いの定額タクシーを利用。自分は小名浜まで乗ったのですが、運賃は3500円。
乗り合いとは言うものの、客は自分ひとりだったので、実質普通のタクシーとなんら変わらず。空港から小名浜までは直線距離で60キロ、時間にして約90分。
これ、普通にメーター倒してたらいったいいくらになったんだろうか、と想像してちょっと怖くなりました。空港からいわき方面は郡山経由だと遠回りになるので、この定額タクシーはオススメです。

<おまけ2>
華々しくデビューした東北フラワージェットですが、5/27に与圧装置の不調(?)で機内の気圧が大幅に下がる事故が発生。鼓膜が破れる人が出るなど、負傷者も出ました。
先日運用に復帰しましたが、しばらくの間は「鼓膜が破れた飛行機」とか言われるんだろうな、と。
復興の期待をこめてデビューしたのにいきなりケチがついた格好ですね。

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